アストンマーティン ラゴンダ が電動SUVで復活へ、2022年から生産予定…ジュネーブモーターショー2019

名門ラゴンダブランドがEVでの復活を目指す

スーパーヨットに着想を得たSUVデザイン

自動運転にも対応。自動運転中は前席を回転できる

アストンマーティン・ラゴンダ・オールテレーン・コンセプト
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アストンマーティンは3月5日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー2018において、ラゴンダ『オールテレーン・コンセプト』(Aston Martin Lagonda All-Terrain Concept)を初公開した。

名門ラゴンダ・ブランドがEVでの復活を目指す

「ラゴンダ」は1898年、英国に設立された名門高級車メーカーだ。1909年から生産を開始し、1935年のルマン24時間耐久レースでは、『M45』の軽量バージョンで優勝を果たすなど、モータースポーツでも活躍した。しかし、第2次世界大戦終了後の1947年、アストンマーティンとともに、トラクターメーカーを経営するデビッド・ブラウン氏に買収され、ブラウン社の傘下に入った。

その後、1961年にアストンマーティンの4ドアバージョンとして、アストンマーティン『DB4』をベースにしたアストンマーティン『ラゴンダ・ラピード』が登場。しかし、わずか4年で生産中止に追い込まれる。そして1974年、今度はアストンマーティン『DBS』をベースに開発したアストンマーティン『ラゴンダ』として再び復活。いつしかラゴンダとは、アストンマーティンの4ドアモデルを指すようになった。
アストンマーティン・ラゴンダ・オールテレーン・コンセプトアストンマーティン・ラゴンダ・オールテレーン・コンセプト
ジュネーブモーターショー2019で初公開されたラゴンダ・オールテレーン・コンセプトは、2022年から生産を開始する予定のラゴンダブランドの新型EVを示唆したコンセプトカー。ラゴンダは世界初のゼロエミッションの高級ブランドを目指しており、ラゴンダ オールテレーン コンセプトの市販化で、その目標達成の第一歩とする。

スーパーヨットに着想を得たSUVデザイン

ラゴンダ・オールテレーン・コンセプトには、新開発の電動パワートレインを搭載する。初期デザインの段階では、スーパーヨットの世界からヒントを得た。リアに向かって流れるような曲線を描くベルトラインが、エレガンスを表現する一方で、荒れた路面を走破可能なSUVの力強さを表現する。
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バッテリーを搭載したフロアは高い剛性を備えているため、車両後方にヒンジを備えたリアドアを採用することが可能に。ルーフ部分が上に開くことによって、乗降性を引き上げる。非常に幅広いクラムシェルを持つリアハッチには、光源を隠した薄型のライトストリップが装備される。LED光源が直接見えないように、光は下方に向けてから反射される仕組み。これによって、光がきれいに見えるだけでなく、点灯の仕方にも工夫を凝らすことによって、幻想的な雰囲気を演出する。

フロアから引き出すことができるリアシェルフを採用。収納するとボディと一体化されるこのシェルフは、必要に応じて引き出すことで、乗員が腰かけることができる。

自動運転にも対応。自動運転中は前席を回転できる

4つのシートすべて、同じように寛げる雰囲気が追求された。自動運転中には、フロントシートをリアシート側に向けて回転させることができる。室内のカラーとトリムは、落ち着いたダークカラーでまとめられた。

インテリアのラインと基本的なカラーは、ルネサンスの時代の熟練工から受け継がれた技法に基づいており、遠近感を巧みに利用した。また、見晴らしの良さも重視している。車両の前や後ろだけでなく、上方向の視界も確保した。

インテリアの各エレメントは一体化され、エアベントやスピーカーなどは見えない設計。アストンマーティンによると、キーを完全になくすことも可能だが、キーがドライバーと車両を繋ぐ重要な接点だと考えた結果、キーはインテリアでとくに目立つように設計された。電磁石の作用により、キーを定位置に置くと、フロントシートとの間に浮かび上がる演出が施されている。

《森脇稔》

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