中国のXiaomi(シャオミ、小米汽車)は、同社初のSUV『YU7』を発売した。3分で20万台を受注したとも報じられており、SNSでは「この外装マジでドンピシャなのだが」「3分で20万台の受注ってバグだろ?」など日本のクルマファンからも注目を集めている。
SUV「YU7」は、3つのバリエーションで展開される。スタンダード版は後輪駆動モデルで25万3500元(約508万円)、プロ版は四輪駆動モデルで27万9900元(約564万円)、マックス版は高性能四輪駆動モデルで32万9900元(約665万円)となっている。
外装では、ホイールベース対ボディ全長が3対1、タイヤ径対車高が2.1対1、車幅対車高が1.25対1という理想的なバランスにより、見る者に強い印象を与える美しいプロポーションを実現。また1対3という超ロングノーズの比率により、フロントはなだらかに伸びたフードラインが形成され、ラグジュアリーの象徴ともいえるスタイルを確立している。

内装では、「パイングレー」「コーラルオレンジ」「トワイライトブルー」に加え、新たに「アッシュグレー&アイリスパープル」のツートーンを加えた計4種類のインテリアカラーを用意。外装9色との自由な組み合わせにより、無限の表現が可能となっている。
走行性能面では、自社開発の「3つのコア電動技術」をさらに進化させている。全グレードに搭載されているのは、アップグレード版の「シャオミ ハイパーエンジン V6s プラス」。最大回転数は2万2000rpm、最大トルクは528N・m、最大出力は288kWに達している。
最上位モデルの「YU7マックス」は、最高出力690hp、最高速度253km/hを誇り、0-100km/h加速は3.23秒を記録。これは80万元未満のSUVとして最速の0-100km/h加速性能となっている。

航続距離については、エントリーモデルのスタンダード版がCLTCモードで最大835kmの航続距離を誇り、ミッド~ラージクラスのEV SUVとして業界最長を実現。四輪駆動モデルでも最大770kmのCLTC航続距離を達成し、同クラスのAWD EVの中でもトップクラスとなっている。
全グレード共通で、シャオミYU7は800Vシリコンカーバイドプラットフォームを搭載。最大5.2Cの超急速充電に対応し、12分で10%から80%まで充電可能。さらに15分で最大620km分の充電を実現する。
X(旧Twitter)上では、「この外装マジでドンピシャなのだが」「ユーザーが欲しいと言えるものをこんだけてんこ盛りしてて、価格も手が届くというのが本当に凄い」といった驚きと期待の声が大量に集まっている。

コメントの中には「3分で20万台の受注ってバグだろ?」「やはり日系EVと比べて爆発力が違う。。」といった声も。また「日本投入期待!! というか、まじ来てくれ」など国内導入を求める声も上がっていた。
国内外で大注目のシャオミ。第一弾の『SU7』は2024年の発表以来話題を振りまいている。第二弾のYU7も今後の動きから目が離せない。