「ながら運転」が死亡事故につながる比率は2.1倍…2018年の交通事故の特徴

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  • 交通事故死者数の推移(人口10万人当たり)
  • 状態別交通事故死者数の推移
  • 歩行中死者(第1・第2当事者)の法令違反状況の推移

携帯電話やカーナビ操作など、ながら運転による交通事故のうち、死亡事故になる率が約2.1倍になることが警察庁の発表した「2018年における交通死亡事故の特徴」で明らかになった。

携帯電話やカーナビを操作するなど、ながら運転による交通事故件数は2018年に2790件発生した。ながら運転ではない事故の死亡事故比率が0.73だったのに対して、ながら運転による死亡事故比率は1.51と、2.1倍だった。

2018年の交通死者数は前年比162人減少の3532だった。人口人口10万人当たり死者数も0.12マイナスの2.79と同様に減少傾向にある。ただ、高齢者の人口10万人当たり死者数は5.59人と、全年齢層の約2倍の水準で推移している。

交通事故死者数の状態別では、歩行中が1258人、自転車乗用中が1197人と全死者数の半数以上を占めている。このうち、約7割が高齢者で、うち約3分の2の高齢者に横断違反などの法令違反があった。

また、飲酒死亡事故件数は198人と、前年から6人減ったものの、依然として飲酒運転が後を絶たない。「飲酒あり」は「飲酒なし」に比べて死亡事故率が約8.3倍となる。

《レスポンス編集部》

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