メルセデスベンツとエヌビディア、新しいAIコンピューターアーキテクチャを共同開発へ…CES 2019

メルセデスベンツのサジャド・カーン上級副社長とエヌビディアの ジェンスン・フアンCEO(CES 2019)
  • メルセデスベンツのサジャド・カーン上級副社長とエヌビディアの ジェンスン・フアンCEO(CES 2019)
  • CES 2019 (c) Getty Images

メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)とエヌビディア(NVIDIA)は1月8日、米国ラスベガスで開幕したCES 2019において、メルセデスベンツ車向けの新しいAIコンピューターアーキテクチャを共同開発すると発表した。

すでにメルセデスベンツとエヌビディアは、メルセデスベンツの新世代インフォテインメントシステム、「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)の開発で協力してきた。今回の発表は、両社の提携関係を強化するものになる。

両社の提携関係は現在、自動車全体にまで及んでいる。全く新しい車両アーキテクチャの中心に「NVIDIA DRIVE」を置き、高性能かつエネルギー効率のよい演算能力で、モビリティテクノロジー向けのAIソフトウェアの処理を行っている。

今回両社は、メルセデスベンツ車向けの新しいAIコンピューターアーキテクチャを共同開発することで合意した。エヌビディアによると、現在の自動車に内蔵されている数十の小型プロセッサを置き換える自動運転能力とスマートコックピット機能を備えた単一のシステムになるという。

エヌビディアは、次世代の自動車アーキテクチャはより高機能で、より費用効率の高いものとなる。演算性能を自動車内で集約および統合することにより、自動走行のものであれ、AIを活用したユーザー エクスペリエンスにかかわるものであれ、先進のソフトウェア機能を、必要に応じて簡単に統合およびアップデートできるようになる、としている。

《森脇稔》

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