エヌビディア、映像から仮想世界を構築する技術を開発…自動車ゲームに応用も

エヌビディアが開発した映像から仮想世界を構築する技術を応用した自動車ゲーム
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エヌビディア(NVIDIA)は12月3日、現実世界の動画でトレーニングしたモデルを使って、開発者が完全に人工的でインタラクティブな3D環境をレンダリングすることを可能にするAI(人工知能)技術を発表した。

仮想世界のあらゆるオブジェクトは、個々にモデルを生成する必要があり、それにはかなりの時間と費用がかかる。これに対して、エヌビディアの新技術は、現実のビデオから自動的に学習するモデルを採用して、建物や樹木、車両などのオブジェクトをレンダリングできるのが特徴だ。

エヌビディアによると、この技術によって、ゲームや自動車、建築、ロボティクス、VR(バーチャルリアリティ)のための仮想世界を迅速に構築できる可能性が生まれる。エヌビディアは25年間にわたって、インタラクティブなグラフィックスを生成するための新しい方法を生み出してきたが、ニューラルネットワークを使った手法は、今回初めて実現したという。

この技術を応用した成果のひとつとなるのが、シンプルなドライブゲームだ。このゲームでは、参加者が都会のシーンを走行することができる。あらゆるコンテンツは、従来のグラフィックスエンジンで生成された3Dワールドのスケッチを動画に変換するニューラルネットワークを使って、インタラクティブにレンダリングされる、としている。

《森脇稔》

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