ヤマハ発動機、先進国二輪車不振で営業益4.4%減 2018年1-9月期決算

ヤマハ YZF-R1/R6 2019年モデル
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ヤマハ発動機は10月31日、2018年1~9月期(第3四半期累計)の連結決算を発表。マリン事業、特機事業、新興国二輪車事業の販売好調により、売上高は前年同期比0.9%増の1兆2620億円で増収となった。

しかし営業利益は、先進国二輪車事業の減益ならびに、為替影響、原材料影響などで、同4.4%減の1155億円。経常利益は同8.6%減の1134億円、四半期純利益は同8.3%減の818億円だった。

二輪車の売上高は同6.9%増の7703億円、営業利益は同16.7%減の453億円。新興国では、インドネシア、フィリピンなどにおける販売台数の増加や商品ミックスの改善などにより増収・増益となったが、先進国では販売台数の減少などにより、減収・減益となった。

マリン事業の売上高は同6.9%増の2683億円、営業利益は同9.2%増の531億円。船外機の増産効果が出始めたことや、ウォータービークルおよびスポーツボートの販売好調により、増収・増益となった。

特機事業の売上高は同5.3%増の1121億円、営業利益は同37.9%減の8億円。ゴルフカーや汎用エンジンの販売好調で増収となったが、スノーモビルの販売台数減少により減益となった。

産業用機械・ロボット事業の売上高は同4.6%増の518億円、営業利益は同10.2%増の127億円。車載向けのサーフェスマウンターのの販売好調により、増収・増益となった。

その他事業の売上高は同3.7%減の596億円、営業利益は同28.2%減の35億円。日本での販売台数の減少や商品ミックス悪化などにより、減収・減益となった。

通期連結業績予想については、先進国二輪車事業の販売台数減少や新興国通貨安の影響、原材料高などを織り込み下方修正。売上高を1兆6500億円(前回予想比-500億円)、営業利益を1430億円(同-70億円)、経常利益を1400億円(同-150億円)、純利益を950億円(同-80億円)とした。

《纐纈敏也@DAYS》

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