三菱ふそうの新型4気筒エンジンは、準中型トラック市場最大級のダウンサイジング

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4V20エンジン
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  • 三菱ふそうの新型4気筒エンジン4V20発表
  • 4V20を搭載するFKファイター
  • エンタイヤビークル開発統括部長 恩田実氏
  • 三菱ふそうの新型4気筒エンジン4V20発表
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  • ローンチアシスト機能

排気量ダウンサイジングで積載量プラス

27日、三菱ふそうバス・トラックは、『ファイター』に新型4気筒エンジンモデルを投入すると発表した。特徴は業界最大級といえる排気量のダウンサイジング。総排気量3.9リットル、最高出力125kW、最大トルク520Nm。

ファイターは同社の中型トラックとして、現在、最大積載量(乗車定員分を含まない車体+架装+積載物の合計重量)で8tから20tまでの車種を展開している。すべて6気筒エンジン(6M60)だが、都市部で増える準中型トラックのニーズを満たすため新型4気筒エンジン(4V20)をファイター(FKシリーズ)の8t、7.5t車に投入する。

4V20を搭載したファイターは、27日が正式発表となるが、すでに販社経由でのオーダーを受けているという。4気筒ファイターの最大の特徴はエンジンダウンサイジングによる積載量の増加。6気筒モデルと比べて300kgほど積載量の余裕ができるという。最終的な最大積載量や詰める荷物の合計重量は、荷台の架装(平台、カーゴ、ダンプ、クレーンなど)によるが、ファイターのダンプトラックタイプで、積載物の重量を3900kgにできたという。

4V20を搭載するFKファイター
4気筒エンジンで先行する日野(『レンジャー』に搭載)は、排気量が5リットル。4V20はそれよりさらに1リットルほど小さい。しかし、エンジンを6気筒から4気筒にすることで、エンジンだけで220kgもの軽量化を実現している。他にも排気量ダウン(7.5リットルから3.9リットル)による排気ガス処理関連のATS(After Treatment System)で15kgの軽量化、タイヤやサスペンションの軽量化なども積載量アップに貢献しているという。

4V20は、最高出力125kW、最大トルク520Nm、4バルブOHV、コモンレール式の燃料噴射+ターボチャージャーを搭載する。ATSとしてはEGRシステムの他DPFとSCRを採用している。H28年度排出ガス規制適合に加えH27年度重量燃費基準+5%を達成。ギアボックス(MTのみ)は既存ファイターと同じものを流用している。

5リットルクラスのドライブフィーリング

さすがに7.5リットルの6M60と比較するとトルク感の違いはでてしまうが、エンジンのチューニングによって競合他社の5リットルクラスの4気筒エンジンと比較しても遜色のないトルク感、ドライブフィーリングを実現しているという(パワートレイン・プロダクトエンジニア・シニアマネージャ藤野豊氏)。

ポイントは、発進に重さを感じないようにローンチアシスト(ギアを入れてからクラッチ―ミートまでアイドリングを800rpmに上昇させる機構)を導入したことだ。走り出してしまえばパワー・トルク不足を感じることは少ない。坂道発進では傾斜地で自動的にブレーキをホールドしてくれる「EZGO」で対応する。

準中型免許に対応する業界のニーズ

三菱ふそうが中型トラックにあえて4気筒のダウンサイジングエンジンを投入する狙いは、準中型免許に対応する業界のニーズだという。記者向け説明会でプレゼンを担当した エンタイヤビークル開発統括部長恩田実氏によれば、高速道路をほとんど使わず、街中の走行が多い地場配送でも、積載量アップのニーズがあることをアンケート等で確認したという。

準中型免許区分の導入により、小型トラック用途で動力性能より積載量や燃費を重視する層が増えている。競合が5Lの4気筒エンジンを市場に先行投入している中、さらに小さい排気量で積載量を最大化した4気筒4リットルファイターは、十分に商品力があると見ている。

もちろん中長距離輸送や高速道路を走行するような用途、動力性能を重視したい層には、これまでどおり6M60エンジンのファイターを引き続き提供する。同社の小型トラックでいえば『キャンター』より積載量がほしいが、ファイターまでの馬力は要らないというニーズのギャップを埋めるために4気筒4V20ファイターを開発・投入した(恩田氏)。

またファイターにはエアサス仕様があるので、準中型トラックでも精密機械等の輸送にも対応できる。

三菱ふそうトラック・バスは『ファイター』に新型4気筒エンジン「4V20」型搭載モデルを追加設定し、8月より販売を開…

《中尾真二》

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