フェラーリ(Ferrari)は8月3日、自動車メーカーとしては世界初の低温塗装テクノロジーを導入した、と発表した。
この低温塗装テクノロジーは、米国に本拠を置く大手化学メーカー、PPGインダストリーズと共同開発。2コートの塗装システムとなっており、特別に配合されたクリアコートを使用。塗装の焼き付け温度を、従来の150度から100度に引き下げることを可能にした。
これにより、エネルギーコストを削減。また、低硬化樹脂には、硬化剤の化学的および機械的耐性を高める新しい硬化剤を採用。疎水性と透水性を同時に向上させ、クロスコート結合を強化させる効果を生み出す。
さらに、この新しいソリューションは、カーボンファイバーや複合素材の部品を、車両のボディと一緒に塗装できる特徴を持つ。これにより、さまざまな部品とボディの色を統一することを可能にする。
フェラーリは、この新技術のおかげで、金属性のベースコートと光沢/艶消しのクリアコートを組み合わせて、61種類以上のベースコートを実用化した、としている。