2018年度の研究開発費ランク…1位トヨタ、2位ホンダ、3位日産、4位デンソー 日経調べ[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2018年7月26日付

●JR北に監督命令へ、国交省2回目、経営改革求める(読売・2面)

●EU、米に2.6兆円関税も、米製品、車追加関税なら報復(読売・2面)

●フィアット前CEOマルキオンネ氏死去(読売・8面)

●高級車の店様変わり、販売よりブランド発信(毎日・7面)

●トヨタ中国生産倍増へ、2020年代目標、現地工場を増強(毎日・7面)

●株価貿易摩擦が重荷だが、4~6月期決算に熱視線(産経・11面)

●EVトラック続々投入を、三菱ふそうトラック・バス社長(東京・6面)

●研究開発費企業4割「最高」今年度本社調査、車関連けん引(日経・1面)

●ガソリン、値上がり一服(日経・20面)

ひとくちコメント

2018年度の研究開発費が最も多い企業はトヨタ自動車で1兆800億円、前年度に比べて1.4%増。2位はホンダで7900億円、前年度比8.1%増。3位は日産自動車で5400億円、同8.9%増。

自動車メーカー3社の研究開発費を合わせると2兆4100億円の投資額になり、自動運転や電動車のほか、ホンダは人工知能(AI)、日産はコネクテッドカーなどにも積極投資するという。

日経がまとめた2018年度の「研究開発活動に関する調査」の結果を、きょうの1面で大きく取り上げているが、それによると、主要企業の43.9%が過去最高の研究開発費を投じるという。投資総額は17年度比4.5%伸びて9年連続の増加。

「好調な業績を背景に、自動車を中心とした日本の製造業は、今後の競争力の源泉となるAIや自動運転など最先端分野の開発に積極投資している」と、日経は伝えている。

研究開発費ランキングで興味深いのは、冒頭で特筆したように1位から3位までが自動車メーカーが独占。4位もトヨタ系部品メーカーのデンソーで4950億円、同10.6%増と前年度の6位から躍進している。

さらに、5位はパナソニック、6位がソニー、7位が日立製作所。8位がキヤノン、9位が三菱電機、10位がNTTと続き、自動運転やコネクティドカーなどの開発に必要なAIやセンサーなどに積極投資するエレクトロニクス関連が占めている。

「クルマを作る会社」から「モビリティ・カンパニー」にモデルチェンジすると宣言したのはトヨタ自動車だが、研究開発費の内訳をみると、自動車と電機を区分けするのは時代遅れで、改めて業界の垣根が撤去されていることがよくわかる。

《福田俊之》

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