北海道新幹線H5系や快速『エアポート』内にも公衆無線LAN…JR旅客6社の車内WiFiが出揃う

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小樽~札幌~新千歳空港間で運行されている快速『エアポート』。写真は721系電車だが、733系電車の車内でも公衆無線LANサービスが開始される。
  • 小樽~札幌~新千歳空港間で運行されている快速『エアポート』。写真は721系電車だが、733系電車の車内でも公衆無線LANサービスが開始される。
  • 公衆無線LANサービスが実施されている車両には、このようなステッカーが貼付される。左が北海道新幹線用、右が快速『エアポート』用。

JR北海道は7月12日、北海道新幹線と快速『エアポート』の車内で公衆無線LAN(WiFi)接続サービスを開始すると発表した。

これは、国が導入費用の3分の1を負担する「平成30年度旅行環境整備事業費補助金」を活用して行なわれるサービスで、対象となる車両は、東北・北海道新幹線で運用しているJR北海道保有のH5系新幹線電車(10両編成4本)と、小樽~札幌~新千歳空港間の快速『エアポート』で運用している721系電車(6両編成11本)、733系電車(6両編成11本)。

H5系では、JR東日本が5月からE5系新幹線電車内で順次開始した車内WiFi接続サービス「JR-EAST FREE Wi-Fi」を導入し、12月頃から開始。2019年度末までに全車に導入する予定。

メールアドレスによる認証で利用でき、1回の最大接続時間は3時間。ただし、携帯電話網を利用したサービスのため、電波が届かない箇所や青函トンネル内では利用できない。同トンネル内でのサービス開始は、携帯電話の基地局工事が完了する今年度末以降となる模様。

一方、快速『エアポート』の721系と733系では11月頃から順次導入され、2020年夏頃までに全車両(6両編成22本)に導入される予定。

こちらは、KDDIグループの協力によりWiMAX2+回線を利用して「JR-Hokkaido Free Wi-Fi」を提供。SNSまたはメールアドレスによる認証で利用でき、1回あたりの最大接続時間は2時間。WiFi設備のある車両が快速『エアポート』以外の列車に運用されている時も利用できる。

JR北海道でのサービスが開始されると、JR旅客鉄道会社6社で車内WiFiサービスが出揃うことになる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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