不正4度目のスバル、CEO返上の吉永社長「膿を出し切る」と社内改革に専念[新聞ウォッチ]

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SUBARU(スバル) (c) Getty Images
  • SUBARU(スバル) (c) Getty Images
気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2018年6月6日付

●スバル燃費測定も不正、977台吉永氏CEO返上(読売・1面)

●日産、不正技能実習、インドネシア人ら45人、目的外労働(読売・8面)

●パナも伊藤忠も、広がるジーンズ出勤(朝日・29面)

●シャープ公募増資来月にも2000億円、優先株を買い取り(毎日・2面)

●シャープな新顔、東海道新幹線(毎日・26面)

●神鋼生産能力超え受注、データ改ざん、本社など家宅捜査、東京地検・警視庁(産経・6面)

●山手線新駅に名前を付けて、品川 - 田町間、JR東、初の公募(産経・24面)

●日産、5月中国新車販売14.3%増(日経・12面)

●最高益その後、ホンダ・竹内弘平CFO、米関税巡る動き注視(日経・15面)

●空港で車両自動走行、今秋から実証実験、国交省、乗客輸送に(日経・34面)


ひとくちコメント

「新たな事案も当社の企業体質に根差しした問題。まだ膿を出し切っていない。会社に宿る膿を出し尽くすことが喫緊の課題である」。新たな不正が発覚したSUBARU(スバル)の吉永泰之社長はこう述べて、今後はCEO(最高経営責任者)を返上し、代表権のない会長として、昭和の時代のままの社内風土の改革に専念するという。

「膿を出し切る決意」とは、あの安倍晋三首相も国会答弁でよく発言していたセリフでもあるが、安倍首相も吉永社長も同じ私大の“同窓生”。思考回路まで同じなのかと疑いたくもなる。

しかも、サッカーでもイエローカード2枚で出場停止になるが、昨年秋以降、スバルで不正が発覚したのは今回で4度目。累積4枚の吉永社長だが、それでもCEOと代表権は返上するものの、会長職に居座るのは、改めて不信感を増幅させる懸念すらある。

きょうの各紙も手厳しい。読売は1面準トップで「スバル燃費測定も不正」とのタイトルで「4月に国土交通省に調査報告を提出してから1か月余り。不正を見抜けない組織の管理体制に改めて批判が高まりそうだ」と報じている。

また、朝日も「スバル不正の連鎖断てず」として「相次ぐ不正に、ブランドイメージの低下を懸念する声が一段と強まりそうだ」と伝えた。毎日も同様に「所管する国交省も今回の事態を重く見ており、ユーザーからも同社の姿勢にいっそう厳しい目が向けられそうだ」。産経も「信頼回復は容易ではない状況だ」としている。

さらに、日経は「幕引きを図っては把握しきれていない不正が上塗りされる対応を繰り返し、国内販売への長期化が避けられなくなってきた」と取り上げている。あきれてものも言えないが、何度も経営責任を問われたにもかかわらず、最高経営責任者にレッドカードを突きつけられない経営体質の甘さに呆れ返るスバリストも少なくないだろう。
《福田俊之》

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