運転歴50年以上の90歳老婆、赤信号で交差点侵入し4人はね1人死亡[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2018年5月29日付

●ホンダジェット、改良型発表(読売・7面)

●ポルシェEV日本販売へ(読売・7面)

●90歳「赤信号と認識」4人致死傷容疑、死亡は57歳女性(読売・28面)

●三菱自実地検査監督機関が開始、不正実習問題(朝日・6面)

●マツダ生産台数国内累計5000万台(毎日・7面)

●トップ登場、マツダ・丸本明次期社長、米工場現地生産に自信(毎日・7面)

●消費増税時に大型予算、政府「骨太」骨子を提示(産経・1面)

●ローソン、車の1日保険販売(東京・6面)

●ガソリン高でも競争不発、元売り再編で価格安定、収益改善先行きは不安(日経・15面)

●日産、北米で生産調整、5工場で乗用車1~2割削減、在庫減らし利益重視(日経・17面)


ひとくちコメント

交通事故件数が減少する中で、高齢者ドライバーによる歩行者らをはねる悲惨な交通死亡事故が後を絶たない。神奈川県茅ヶ崎市の国道では、横断歩道などを歩いていた歩行者などが乗用車に次々にはねられ57歳の女性1人が死亡し、男女3人がけがをした事故が発生したが、車を運転していたのは90歳の老婆だった。

きょうの各紙も社会面で「90歳女、4人はね1人死亡」などと大きく取り上げているが、老婆が運転していた乗用車は自動車修理店から国道に出て左折し、横断歩道で歩行者をはねたあと、道路脇の歩道に突っ込んだとみられるが、目撃者の証言から当時、横断歩道側の信号は青だったという。

茅ヶ崎署が過失運転致死傷の疑いで逮捕した老婆は調べに対し「自分の側の信号は赤だと分かっていたが、歩行者が渡り始めていなかったので通過できると思った。そのあと横断する人が見えて慌てて左にハンドルをきった」と供述しているそうだ。容疑者は今年3月に運転免許証を更新した際、75歳以上のドライバーに義務づけられている判断力や記憶力を調べる検査では「問題はなかった」そうだ。

朝日や産経などは「高齢運転事故後絶えず」と解説記事を取り上げている。それによると、昨年は75歳以上の運転者が起こした事故は418件、死亡事故全体に占める割合も75歳未満と比較して2倍以上という。

このうち、読売は容疑者の長男のコメントを掲載。「母は50年以上運転しているので、大丈夫だと思っていた」とした上で、「年を取って判断力が低下したという自覚もなく、若いままのつもりだったと思う」と沈痛な面持ちで話していたという。その「つもり」が年寄りの暴走をまねいたともいえるだろう。
《福田俊之》

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