【WRC 第6戦】連勝狙ったトヨタ勢、ポルトガルではラッピの5位が最高位…優勝はヒュンダイのヌービル

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トヨタ勢最高位の5位となった#9 ラッピ。
  • トヨタ勢最高位の5位となった#9 ラッピ。
  • #9 ラッピはパワーステージを制している。
  • 優勝した#5 ヌービル。
  • 優勝を喜ぶヒュンダイ陣営、中央がヌービル(左後方はコ・ドライバーのN.ジルソー)。
  • 2位の#2 エバンス。
  • 3位の#3 スニネン。
  • 4位の#16 ソルド。
  • シーズン折り返しの次戦はイタリアのサルディニア島が舞台になる。

世界ラリー選手権(WRC)第6戦「ラリーポルトガル」が現地20日にフィニッシュ、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが優勝を飾った。「ヤリスWRC」で戦うトヨタ(TOYOTA GAZOO Racing WRT)は前戦に続く連勝はならず、エサペッカ・ラッピの5位が最高位。

前戦アルゼンチンでの今季初優勝に続くグラベル(非舗装路)戦連勝を狙ったトヨタ勢だったが、ポルトガルでは苦闘した。ラリー序盤からアクシデント連発となってしまい、前戦ウイナーの#8 オット・タナクは早々に完全リタイア、#7 ヤリ-マティ・ラトバラもデイリタイアを喫し、総合上位成績の期待は#9 エサペッカ・ラッピが一身に背負う格好となる。

総合5番手で最終日を迎えた#9 ラッピは#16 ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)と4番手争いを展開しつつ、3位表彰台を狙って#3 テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)に迫る。そして総合4番手で臨んだ最終のパワーステージで、#9 ラッピはトップタイムをマーク。しかし#3 スニネンにはラリー総合タイムで7.4秒及ばず4番手でのフィニッシュとなった。その後、金曜日のステージでの違反による10秒加算があり、#9 ラッピは#16 ソルドの後ろ、総合5位という結果でポルトガル戦を終えている。

#9 エサペッカ・ラッピのコメント
「今日(最終日)も最初から最後まで全開で走り続けたが、スニネンに追いつくことはできなかった。本当にタフな戦いだったけど、彼はポディウムフィニッシュに相応しい素晴らしい走りをしたと思う。私自身としては、(エクストラのドライバーズポイントが与えられる)パワーステージでトップになり5ポイントを獲得したことを素直に喜びたい。 今シーズンは6戦中3戦でパワーステージを制し、それによって貴重な15ポイントを獲得している。今週末はミスをしないという自分の目標も達成できたので、とても満足しているよ」

#7 ラトバラは24位で完走。チームを率いるトミ・マキネン代表は「金曜(ラリー序盤)にいろいろと残念なことがありましたが、締めくくりはポジティブなものになったと考えています。ここからまた学び、次回はさらに力強い戦いをしたいと思います」と語り、ポルトガルをあとにした。

優勝はヒュンダイの#5 ティエリー・ヌービル。第2戦以来の今季2勝目で、今回無得点に終わった王者 #1 セバスチャン・オジェ(フォード・フィエスタWRC)を抜きドライバーズポイント首位に浮上している。今回の2位は#2 エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)。

トヨタの育成プログラム参加選手である新井大輝と勝田貴元は「WRC2」クラスにフォード・フィエスタR5で出走、新井が5位、勝田が13位でフィニッシュしている。

次戦第7戦は6月7~10日、イタリアのサルディニア島で開催される。全13戦の今季は早くも折り返しラウンドを迎えることになる。

《遠藤俊幸》

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