北米トヨタは3月14日、新型車の開発における耐久テスト車両に自動運転技術を導入した、と発表した。
今回の発表は、耐久テストの安全性と効率を向上させるのが目的。テストコースに設けられている荒れた路面での耐久テストを行う車両に、自動運転技術を採用している。
2019年モデルとして米国で発売予定の新型『アバロン』の開発プロトタイプ車両に、自動運転技術を導入。荒れた路面での耐久テストを行う新型アバロンのプロトタイプ車両にはドライバーは搭乗しておらず、無人状態で走行テストを実施している。
トヨタは、新型アバロンのプロトタイプ車を、遠隔操作で始動、シフトチェンジ、操舵、停止させられるシステムを開発。ただし、自動運転車とは異なり、高度なLIDAR、センサー、カメラは搭載されていない。
過去に、荒れた路面での評価を任されたエンジニアや技術者は、非常に不快な乗り心地に直面。このテストでの人間の役割は、ハンドリングの特性に関するフィードバックを提供するのではなく、路面の荒れたコースで車両を運転すること。有人での試験は、このテストでは重要ではなかったため、ロボットカーの採用に踏み切った、としている。