JR北海道は3月14日、千歳線新千歳空港駅(千歳市)を12月を目途にリニューアルすることを明らかにした。
新千歳空港駅は、それまでの千歳空港に代わり1988年7月に開港した新千歳空港へのアクセス駅として、1992年7月に開業した1面2線の地下駅。
同駅は、開業時から2011年まで1日あたりの乗車人員が毎年1万2000人以下で推移していたが、2012年には初めて1万2000人を突破。以後、外国人観光客の急増により右肩上がりに転じ、2016年には過去最高の1万6000人を超えた。
これを受けてJR北海道では「今後も、訪日外国人を中心に増加が予想される」として、駅のレイアウトを大幅に見直すリニューアルを行なうことになった。
計画によると、訪日外国人に対応するインフォメーションデスク(外国人デスク)やみどりの窓口を移転の上、スペースを拡大。トド松やエゾ松など代表的な北海道産木材をイメージした木目調にする。
また、開業当時、デンマーク国鉄と提携したデザインを見直し、北海道らしさを感じることができるものに一新し、コンコースや連絡通路では、プロジェクターを活用して、天井などに四季折々の北海道の風景を映し出す。
このほか、改札通路や指定券発行機、ICカードチャージ機の増設や、授乳室の設置も行なうとしている。
リニューアル工事は4月から12月にかけて実施されるが、みどりの窓口や外国人デスク、トイレは9月頃に先行して供用を開始する予定。それまでの間は、客用トイレを利用できなくなるという。