石勝線夕張支線の廃止は「最も早くて2019年3月」…代替バスは夕張鉄道が運行へ

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2019年3月に廃止される公算が強くなっている石勝線夕張支線。写真は、沼ノ沢~南清水沢間を行く夕張行き列車。
  • 2019年3月に廃止される公算が強くなっている石勝線夕張支線。写真は、沼ノ沢~南清水沢間を行く夕張行き列車。
  • 夕張支線廃止後の、市内南北交通のイメージ。新夕張駅を起点に、清水沢地区に新設される複合拠点施設や、札幌方面への接続点となる夕鉄本社ターミナルを経由して、石炭博物館へ至る路線が構想されている。
北海道夕張市の鈴木直道市長は2月20日に開催された記者会見で、石勝線新夕張~夕張間(夕張支線)の廃止時期を「最も早くて2019年3月」と考えていることを明らかにした。

正式な廃止時期は、今後、JR北海道と協議していくとしているが、市長は「JRにおいても私のこの考えについて、ご理解をいただいているものと認識しています」と述べている。

夕張支線は、北海道炭礦鉄道室蘭線の支線として1892年11月に開業。1906年10月に国有化され、1909年10月には追分~紅葉山(現・新夕張)間を含む夕張線となった。

1981年10月には、千歳空港(現・南千歳)~新得間に開業した石勝線に編入され、新夕張~夕張間はその支線となったため、国鉄時代は、国鉄再建法に基づく特定地方交通線の廃止対象線区から除外されていたが、JR北海道は、2016年11月に「当社単独では維持することが困難な線区」のひとつに挙げていた。

JR北海道の2016年度線区別収支状況によると、夕張支線の1日あたりの輸送密度は83人(1kmあたり)、100円を稼ぐために要する経費を意味する営業係数は管理費を含めて1681円と、札沼線北海道医療大学~新十津川間に次ぐ低いものとなっている。

このような状況を受けて、鈴木市長は2016年8月、「攻めの廃線」として夕張支線の廃止に合意。同年10月にはJR北海道から社員の派遣を受けて、およそ1年半にわたり廃線後の市内交通のあり方を協議してきたという。

その結果、夕張支線に相当する市内南北の交通については、市内に地盤を持つ夕張鉄道(夕鉄バス)が10往復程度の代替バスを運行することになり、廃止時期についての協議が進むことになった。その際、JR北海道に対しては、今後20年間のバス運行に必要な7億円程度の基金を、拠出金として求めるという。

鈴木市長は、夕張支線の廃止を市内交通の大きなターニングポイントとしながら「交通体系の再構築にあたっての出発点として捉え、今後、スピード感をもって具体的な協議・検討を進めてまいります」としている。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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