三菱自動車は2月5日、4~12月期(第3四半期累計)の連結決算を発表。燃費不正問題の影響を受けて前年同期は2133億円の赤字だった純利益は701億円の黒字となった。
第3四半期累計のグローバル販売台数は、前年同期比15%増の77万7000台となった。日本市場は、軽自動車『eKワゴン』『eKスペース』の復調と、『デリカD:5』を中心に「アクティブギア」シリーズが好評なことから、同24%増の6万2000台まで回復。また、中国では昨年現地生産化した『アウトランダー』が好調を維持し、同63%増の10万3000台。アセアン地域では、10月よりインドネシアで販売を開始した次世代クロスオーバーMPV『エクスパンダー』が好調で、同25%増の18万7000台。北米は同3%増の10万8000台、欧州は同2%増の13万4000台だった。
この結果、売上高は同13.1%増の1兆5181億円と2期ぶりの増収。営業利益は前年同期の232億円の赤字から646億円に黒字転換し、営業利益率は4.3%となった。経常利益は222億円の赤字から811億円の黒字に、純利益は2133億円の赤字から701億円の黒字となった。
通期連結業績見通しは、第3四半期までの好調な販売に加え、コスト低減が順調に進んでいることを踏まえ上方修正。売上高2兆1000億円(前回予想比+1000億円)、営業利益950億円(+250億円)、経常利益1100億円(+310億円)、純利益1000億円(+320億円)とした。