【ダンロップ ウインターマックス02】進化した高性能スタッドレス、3つの特徴とは?…雪上試乗

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ダンロップ ウインターマックス02 氷上&雪上試乗
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ダンロップの『WINTER MAXX(ウインターマックス)』シリーズは、多くのユーザーから愛され、雪国で信頼を勝ち取ってきたスタッドレスタイヤである。その最新作として2016年に登場したのが『ウインターマックス02』だ。

福山雅治さんが“モチ” “ロン” “ギュ”の合言葉を語るテレビCMを観た人も多いだろう。「ダンロップ史上最高傑作スタッドレス」と謳っていることから分かるように、同ブランドの自信作である。

3つのキーワード、その中身は?

ウインターマックス02は、3つの特徴を掲げた。“モチ”は「効きもち」のことだ。タイヤは年を追うごと、時間が経つにつれ硬くなってくる。その理由は、走行によって熱や圧力が加わり、ゴムの中から軟化剤の役目をするオイルが抜けてしまうからだ。そこでゴムの柔らかさを保つ軟化剤に、クラレが開発した「液状ファルネセンゴム」を採用した。この新軟化剤はゴム分子と結合して抜けにくい。だから長期間にわたってゴムのしなやかさを維持することができるのだ。また、密着力が持続するため、氷上性能も一段と長持ちする。そのひとつが、氷上でのブレーキ性能だ。経年変化によってブレーキ性能は悪くなってくる。だが、ウインターマックス02は、4年後でも性能低下が穏やかだ。

2つ目の特徴となる“ロン”は「ロングライフ」である。ウインターマックスシリーズが採用するコンパウンドには、摩耗のきっかけとなる混ぜ物の少ない高密度のゴムを使用した。摩耗のきっかけを減らすことで摩耗の発生を抑制する。2012年に発売した『ウインターマックス01』は、前作の『DSX-2』よりライフ性能を1.5倍アップし、高い評価を得た。ウインターマックス02は、そのウインターマックス01より耐摩耗性能に代表されるライフ性能をさらに伸ばしている。

最後の“ギュ”は、ギュッと止まる驚きの氷上性能だ。凍結路面でタイヤが滑るのは、氷の表面に水膜や目に見えない細かな凹凸があり、ゴムの接触面積が小さくなるからである。ウインターマックス02は、コンパウンドにシリカの分散性を高め、低温下でも柔軟性を失わない液状ファルネセンゴムをを配合した「超密着ナノフィットゴム」を採用した。このゴムによって氷の凹凸への接触面積を増大させている。水を押し出して氷の表面にピタッと密着し、ウインターマックス01より氷上のブレーキ性能は12%向上している。

雪上でテスト、限界域でも実力を発揮

雪の北海道で、トヨタ『プリウス』などにウインターマックス02を履き、前作のウインターマックス01との違いを比較してみた。傑作と言われたウインターマックス01の実力は侮れない。ミューが低く滑りやすい氷上でもハンドリングは素直で、コントローラブルだ。圧雪路では雪の路面をしっかりと噛み、優れたグリップ性能を見せつけた。だが、最新作のウインターマックス02は、その上を行く高い限界性能と優れたコントロール性を身につけている。

低ミューの氷結路で発進したときのトラクション能力やケース剛性は驚くほど高い。アクセルワークに気をつかうことなくスムースな発進を披露し、横滑り防止装置の助けを借りずに走りだすことができた。また、難易度の高い氷上の坂道も余裕で登りきる。ブロックのエッジも効果を発揮し、ブレーキの効きもよかった。ABSが介入しても制動距離は短くなっている。

タイトコーナーでも優れたライントレース性を見せつけ、限界域でもコントロールが容易だ。ミューの低い氷上路でも路面とのコンタクト感は優れている。コーナリングスピードも高く、横滑りも小さく感じた。また、直線路でペースを上げてもグリップ感が強い。テストした日は気温が思いのほか高かったが、悪い条件のなかでウインターマックス02は驚くほど高い実力を見せつけた。滑りやすい路面でも優れたトラクション性能を披露し、操作できる領域も広げられている。快適性能も高い。走行中のノイズは減少し、乗り心地もしなやかだ。

今シーズンは、CUV(クロスオーバー・ユーティリティ・ビークル)対応サイズのウインターマックス02が加えられた。アウトドア派には朗報だろう。

《片岡英明》

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