自動ブレーキの過信は禁物、雪道では効果を発揮できない…JAF検証

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圧雪路(時速30km)で衝突被害軽減ブレーキが作動した際
  • 圧雪路(時速30km)で衝突被害軽減ブレーキが作動した際
  • 圧雪路における制動距離を検証(イメージ)
  • 6種類のタイヤで検証
  • テスト結果の制動距離はそれぞれ3回の平均値
  • 衝突被害軽減ブレーキの実験結果
JAF(日本自動車連盟)は、雪道・凍結路における「ノーマルタイヤやスタッドレスタイヤ等の制動距離」と「衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)」について検証を行い、その結果をホームページに公開した。

「ノーマルタイヤやスタッドレスタイヤ等の制動距離」の実験では、圧雪路と氷盤路での制動距離(40km/hから急ブレーキ)を6種類のタイヤ(ノーマル、スタッドレス、オールシーズン、ノーマル+チェーン、ノーマル+オートソック、ノーマル+スプレーチェーン)で検証した。

その結果、圧雪路ではスタッドレスタイヤが17.3mと最も短い距離で停止できたが、ノーマルタイヤは約1.7倍の29.9mとなった。オートソックは20.1m、スプレーチェーンは24.1mと短い距離で止まれたものの、路面や走行距離によって繊維が傷んだり、スプレーした液剤が取れてしまい、安定した性能を得ることが難しく、あくまでも緊急用として考える必要がある。また、ノーマル+チェーンは28.4mと、種類や路面状況によって制動距離が長くなることもあるので注意が必要だ。

一方、氷盤路ではチェーン装着が59.0mと最も短い距離で停止。チェーンに埋め込まれた金属製のピンが氷盤に食い込み、グリップ力が上がったと推測される。またノーマルは105.4m、オールシーズンは101.1m、圧雪路では効果を発揮したオートソックも99.2m、スプレーチェーンも112.8mと軒並み制動距離が長くなった。

自動ブレーキの実験では、雪道でもシステムが適切に作動して障害物との衝突を回避できるのかを検証。新品スタッドレスタイヤを装着し、圧雪路と氷盤路で速度は10km/hと30km/hで行った。

テストの結果、いずれの場合も障害物を検知してシステムは作動したが、圧雪路の10km/h以外は止まることができず、障害物に衝突。自動車メーカーが「作動には条件がある」というように、滑りやすい路面では、自動ブレーキが十分に効果を発揮できないことがあることを実証した。
《纐纈敏也@DAYS》

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