モービルアイは、先進運転支援システム(ADAS)と統合されたドライバー監視システム(DMS)を発表した。単一チップ上でモービルアイDMSとモービルアイADASを融合させることで、開発の簡素化、システムコストの削減、グローバル車両プログラムでの拡張性を実現するという。
従来の単独ソリューションとは異なり、モービルアイDMSは車両の外部センシングシステムと連携して動作する。ドライバーの視線と外部ADASカメラが捉えたリアルタイムの道路状況を照合することで、ドライバーが歩行者や自転車などの重要な物体や脆弱な道路利用者に気づいているかを評価し、急激な介入を減らすよう応答を調整する。
モービルアイDMSは、キャビン内に設置された赤外線カメラを使用し、毎秒60フレームでドライバーの目の高周波画像を撮影する。AI搭載のニューラルネットワークを活用して、ドライバーの目の動きとまばたきの速度を分析し、高精度で視線と関与レベルを追跡する。システムは、あくびなどの眠気の兆候、運転中の電話使用などの注意散漫、その他の運転能力低下の信号を検出するよう訓練されている。