日本との歴史が数多く語られた…24th 2017マセラティデイ開催

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マセラティ クアトロポルテ
  • マセラティ クアトロポルテ
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  • マセラティ メキシコ(左)とクアトロポルテ
  • マセラティ ギブリスパイダー(左)とクーペ(右)
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11月11日から12日にかけて、24回目を迎えた“2017マセラティデイ”が八ヶ岳高原ロッジ(長野県南佐久郡)を基点に開催された。主催はマセラティクラブオブジャパン。

マセラティクラブオブジャパン(以下MCJ)は、本国のマセラティ公認クラブとして認定を受けたオフィシャルクラブだ。活動もツーリングや食事会、パーティなど積極的に開催してそういったイベントの集大成が年に一度開催される、マセラティデイである。

京都や小田原、東京タワーなど様々な場所で開催されてきたマセラティデイだが、今年は八ヶ岳高原ロッジで行われた。実は2002年にも一度訪れており、15年ぶりに帰ってきたということになる。

天気予報は良いほうに外れ、晴天で紅葉真っ盛りの八ヶ岳に新旧マセラティが約40台集合した。14時に会場へ集まったエントラントたちは、そこで恒例となった写真撮影や、クラブ会長の越湖信一氏とオーナーによるオーナーズインタビューを楽しんだ後、ロッジへチェックイン。夜はロッジが用意したイタリアンディナーに舌鼓を打った。

毎回素晴らしいクルマが参加することで知られているこのイベントだが、今年は『ギブリ』と『ミストラル』それぞれのクーペとスパイダーが揃いで参加したほか、新車から日本に存在する『クアトロポルテ』と『メキシコ』も登場した。

クアトロポルテは新車から名古屋の老舗和菓子屋のオーナーが保有し大切に乗られていた。毎朝必ずエンジンをかけほぼ毎日周囲を走らせていたという。ほぼと書いたのは、雨の日に限っては“絶対に”乗らなかったからである。その後、メンバーの手に渡り、現在の走行距離は3万km強というが、まさにその通りの素晴らしいコンディションであった。

そしてメキシコは、30年以上倉庫に眠っていた個体で、クラブメンバーの手で現状を出来るだけ保ちながら、機関を修復。間もなく完成する予定だという。

MCJのミーティングは、ファミリーでの参加が非常に多く、今回もご夫婦や家族での参加が数多くみられた。そこで、マセラティジャパン代表取締役グイド・ジョバネッリ氏もご家族で参加。自身パリでの経験をもとに「海外のクラブ以上にマセラティに熱意を持っていることに感銘を受けた」とコメントしていた。

ディナーパーティではジョバネッリ氏からマセラティビジネスの現状が語られたほか、越湖会長より、1967年から本国マセラティ社でメカニックとなった伊藤義敦氏のことが語られた。同年11月よりミストラルを使って、イタリアはモデナからユーラシア大陸を経て東京へ。そして、北米大陸を横断しイギリスへと向かう冒険旅行が慣行されたのだ。その大きな目的のひとつは、当時有名なディスコ、赤坂ムゲンにシーザー像を置こう、しかも、それをイタリアで買ってマセラティで運ぶという大きな遊び心からスタートしたというエピソードが披露された。

また、今回はイタリアから10名以上が来日した。その中の一人がたまたま来日した際、マセラティのエンブレムを服に付けたMCJクラブメンバーを見つけ、声をかけたのがきっかけで、その後交友に発展。改めてイタリア議会に勤務する氏の同僚などとともに来日することになった。まさに、マセラティが縁で国際交流に発展した素晴らしい例である。

翌12日は午前中ツーリングを行った後、ランチパーティ、そしてコンサートを楽しんだ後解散となった。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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