【レッドブル・エアレース 最終戦インディアナポリス】予選トップのホール、来シーズンへの抱負を聞いた

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予選前に開かれたハンガーウォークでインタビューに答えるマット・ホール選手
  • 予選前に開かれたハンガーウォークでインタビューに答えるマット・ホール選手
  • ホールの予選でのフライト
  • ホールのハンガー
  • 今シーズンになって変更した機体EDGE 540V3。セッティングにかなり手間がかかり、それが前半戦の不調につながったという。
  • 予選を終えた後、記者会見で来年に向けた抱負を述べるホール
  • ホールの予選フライト
  • 最終戦の予選でトップタイムを記録した瞬間

「レッドブル・エアレース・ワールド・チャンピオンシップ」で、過去2シーズン連続の総合2位を記録したオーストラリア出身のマット・ホール選手。安定した飛行や粘り強さには多くの人が認めるところ。そのホールが最終戦インディアナポリスの予選でトップタイムをマークした。

ホールの今年のポイントは、前戦第7戦までで37。そのため、年間を通した総合優勝の目はすでにない。ただ、今回の予選トップタイムという記録で実力を見せつけた格好だ。

マットの祖父と父親もパイロットで、自身は15歳よりグライダーに乗り始め、18歳でパイロットライセンスを取得。オーストラリア空軍に入った後は、数々の優秀賞を受賞し、エリートパイロットの育成担当もしていた経験がある。2009年に除隊してフルタイムのエアレーサーとなる。

国際レベルのエアロバティックスも数多く経験し、オーストラリア選手権ではアドバンスクラスで優勝、フリースタイルクラスでも優勝、アンリミテッドクラスでは2位を記録している。また、2015年には航空界への貢献が認められてオーストラリア200周年記念賞が授与された実績も残した。

レッドブル・エアレースには2009年にデビュー。その年には早くもルーキーとして初の表彰台に上がる総合3位をを記録した。2015年シーズンには2勝を挙げて、シーズン最終戦まで王者ポール・ボノムを苦しめたが、5ポイント差で残念ながらボノムに届かず。こうした実績からホール選手は安定した飛行と粘り強さで知られるようになった。

2016年シーズンのホールは、過去に痛めた古傷が再発するなど様々な不運に見舞われてシーズン序盤こそ不調だったが、その後は見事に復活を果たし、4戦連続でファイナル4へ進出。ブダペストでは3位、アスコットとラウジッツでは優勝と、素晴らしい結果を次々と残したものの、前半の不調を取り返せず2位となった。

今年のポイントは前述の通り前戦第7戦までで37。年間優勝のチャンスはないが、後半はここまで6位、3位、2位と上り調子。

そんなホールに予選を前にした心境を聞くと、「今シーズンから機体をEDGE 540V3に乗り換え、シーズン開始直後はセッティングに相当苦しんだ。後半からは調子は上向いているので、昨日のフリープラクティス(練習飛行)で記録した好タイムを来シーズンにつなげたい」と語った。

予選でトップタイムをマークしたホール、室屋にとって手強い選手となりそうだ。


協力:レッドブル

《会田肇》

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