【ハーレー ソフテイル ストリートボブ 試乗】頭の中で「Born to Be Wild」が鳴り止まない…青木タカオ

モーターサイクル 新型車
ハーレーダビッドソン 2018ソフテイルファミリー STREETBOB
  • ハーレーダビッドソン 2018ソフテイルファミリー STREETBOB
  • ハーレーダビッドソン 2018ソフテイルファミリー STREETBOB
  • ハーレーダビッドソン 2018ソフテイルファミリー STREETBOB
  • ハーレーダビッドソン 2018ソフテイルファミリー STREETBOB
  • ハーレーダビッドソン 2018ソフテイルファミリー STREETBOB
  • ハーレーダビッドソン 2018ソフテイルファミリー STREETBOB
  • ハーレーダビッドソン 2018ソフテイルファミリー STREETBOB
  • ハーレーダビッドソン 2018ソフテイルファミリー STREETBOB

高く持ち上がったハンドル、小振りな燃料タンクやLEDヘッドライト、スッキリとしたテールエンド、それぞれのパーツは最新技術が活かされているが、全体のシルエットは70年代のチョッパースタイルを現代に再現している。

肩の力を抜き、ノンビリした気分で乗れる。ジャーナリスト向け試乗会がおこなわれたカリフォルニアの大地を疾走すれば、映画『イージーライダー』の世界観に思わず浸ってしまう。自然とワイルドな気分となって、ステッペン・ウルフの「Born to Be Wild」が頭の中でリフレインしているから我ながら笑ってしまう。

映画に登場するバイクもそうだったが、かつてのチョッパーはリアサスペンションさえ備わっていなかった。リジッドフレーム(ハードテイル)と呼ばれるそのシルエットは、コアなファンの間では今なお「美しい」と称賛の声が絶えない。

ソフテイル(ハードテイルに対して、ソフトテイル)はそんなシルエットを現代に蘇らせようと、リアショックを外からまったく見えないように装着しているのが大きな特徴。往年のスタイルを蘇らせつつ、現代的な快適さ、運動性能を持たせている。

フルモデルチェンジし、エンジンとプラットホームを新しくした『ストリートボブ』は、また一段と乗り心地が良くなり、走りも力強い。

これまでのダイナフレームはリアサスペンションをツインショックとしてきたが、新採用のソフテイルフレームではモノショック化。スポーティな乗り味を獲得している。

車体はとにかくシンプルだ。チョッパースタイルに相応しく、余計な装飾はなにも付いていない。メーターも乗り手でなければ見つけることができないかもしれない。

どこにあるのか? ハンドルを固定するライザーと一体となって、目立たぬように身を潜めているのだ。

見た目はコンパクトだが、必要な情報はしっかり表示される。メインはスピードメーターで、下段にギヤ段数/エンジン回転数、オド、トリップ、時計などを切換表示し、燃料計だってちゃんとある。各種インジケーターもさり気なく備わっていて、この新型デジタルメーター、機能的でスマートだ。

1745ccもの排気量を持つ最新式の空冷Vツインエンジン『ミルウォーキーエイト』が積み込まれ、走りも侮れない。ドレスアップパーツがなく車体が軽快だから、想像以上にキビキビ走る。「Born to Be Wild」が鳴り止まない。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
コンフォート:★★★
足着き:★★★★★
オススメ度:★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集