ドイツに本拠を置く自動車部品大手、コンチネンタルは7月25日、高度な自動運転や先進運転支援システム(ADAS)向けの新世代カメラシステムを発表した。
この新世代のカメラシステムは、「MFC 500」(マルチ・ファンクション・カメラ500)と呼ばれるもの。その特徴は、優れた夜間の視認性と、1~8メガピクセルの高解像度。 レンズの口径角度も最大125度まで拡大しており、交通量の多い状況でも、オブジェクトを早期に検出することができる。
またMFC 500は、モジュラーかつスケーラブルで相互にリンクされた新しいカメラプラットフォーム。すべてのカメラタスクを実行でき、すべての車両アーキテクチャに対応している。
さらに、MFC 500は、従来のコンピュータビジョンに加えて、ニューラルネットワークも使用。これにより、横方向から接近してくる自動車や二輪車など、道路交通の複雑な状況を検知することが可能になる。
コンチネンタルのアドバンストドライバーアシスタンスシステム事業ユニットのプログラム管理カメラ担当責任者、Sascha Semmler氏は、「マルチカメラシステムと車両周囲の360度の視認性は、高度な自動運転の実現に不可欠」と述べている。