【実践! サウンドチューニング】ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析 その10

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『ダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ200PREMI』の調整画面。
  • 『ダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ200PREMI』の調整画面。

もしも「サウンドチューニング」機能を思い通りに扱えるようになれたなら、カーオーディオライフは確実に、今以上に楽しくなるはずだ。そのサポートをさせていただこうと連載している当コーナー。現在は、「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」をお贈りしている。

今週は先週に引き続き、『ダイヤトーン サウンドナビ』の上級グレードモデル、『NR-MZ200PREMI』にスポットを当てていく。前回は当機に搭載されている「イコライザー」機能についての解説を行った。今週は、「システムの発展性」について掘り下げていく。

さて、『NR-MZ200PREMI』は『ダイヤトーン サウンドナビ』のスタンダードモデルと比べて、「サウンドチューニング機能」が優秀であることを特長としているのだが、「システムの発展性」においても大きなアドバンテージを有している。スタンダードモデルでは、「フロント2ウェイ(パッシブシステムのみ)+サブウーファー」までしか構築できないのだが、『NR-MZ200PREMI』では、「フロント3ウェイ+サブウーファー」までが可能だ。

詳細にご説明すると、フロントスピーカーにおいて構築可能なのは以下の4タイプのシステム。「2ウェイ(パッシブシステム)」、「2ウェイ(マルチシステム)」、「3ウェイ(パッシブシステム)」、「3ウェイ(マルチ+パッシブシステム)」、以上だ。しかも、パッシブシステムであっても、すべてのスピーカーを個別にコントロール可能だ。

そして…。さらには、「仮想3ウェイシステム」も構築できる。

「仮想3ウェイ」とは、フロントスピーカーが2ウェイだったとき、ミッドウーファーを「ミッドレンジ+ミッドウーファー」としてコントロールできる、というものだ。これが可能となることで、以下のようなメリットが生まれる。

ミッドウーファーはそもそも担当周波数帯域が広い。であるので、中音と低音でリスナーへの伝わり方が異なってしまい、全体のバランスが少々崩れがちとなる。これは致し方ないことなのだが、「仮想3ウェイ」としてコントロールできると、中音と低音の伝わり方の違いを整えることが可能となる。

つまり『NR-MZ200PREMI』では、フロント2ウェイスピーカーシステムを、より理想的にコントロールすることが可能となるのだ。このような運用方法を実践できるのは、『ダイヤトーン サウンドナビ』、ただ1つだけだ。

今週はここまでとさせていただく。次週は、また別のユニットにスポットを当てようと思う。何が登場するか、乞うご期待。

【実践! サウンドチューニング】Part.5「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」その10

《太田祥三》

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