【スーパーフォーミュラ 第1戦】中嶋一貴、新シーズン初戦を完勝で飾る…「内容としては100点」

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SF開幕戦を完勝で制した#37 中嶋一貴。
  • SF開幕戦を完勝で制した#37 中嶋一貴。
  • SF開幕戦を完勝で制した#37 中嶋一貴。
  • 左から2位の山本尚貴、優勝の中嶋一貴、3位の国本雄資。
  • 決勝2位の#16 山本尚貴。
  • 決勝3位の#1 国本雄資。
  • 健闘を讃え合う、優勝の#37 中嶋一貴(左)と2位の#16 山本尚貴。
  • 優勝を喜ぶ、#37 中嶋一貴と舘信秀トムス監督。
  • 予選日同様、決勝日も鈴鹿は好天に恵まれた。

全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)開幕戦の決勝レースが23日、鈴鹿サーキットで行なわれ、ポールポジション発進の中嶋一貴が全周回首位の完勝でシーズン初戦を制した。2位は山本尚貴、3位には国本雄資が入り、5位までをチャンピオン経験者が独占している。

レースウイークエンドを通じてドライコンディションに恵まれた今季SF開幕戦「NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース」。35周の決勝レースは予定通り午後1時40分に好天の下、フォーメーションラップ発進となった。

今回は1レース制大会としては短めの200kmという決勝距離設定で、レース中に「1輪以上のタイヤ交換」が義務づけられる。交換本数や交換位置、給油の有無等いくつかの作戦バリエーションが考えられるなか、1~3周目に計12台がこのピット義務を消化へ。そこからは当面、未ピット組の先行上位7台とピット消化組である8~19番手の12台に(見た目上)分かれてのレース展開となった。

ポール発進の#37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)は首位を守ってスタートし、未ピット組の先頭を走る。これに続くのは予選3位から1周目に2番手へと上がった#16 山本尚貴(TEAM MUGEN/ホンダ)。そしてピット消化組の先頭を走るのが、予選2位から1周目に3番手へと後退し、3周目にピットインを済ませた#1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)という構図だった。

レース中盤過ぎ、トップ2が依然としてピットしないままの状態で、セーフティカー(SC)導入となるアクシデントが発生。#37 一貴と#16 山本はここでピットに滑り込む。4~5秒の差があった2台は順位関係変わらずにピットアウトし、この時点で3番手に戻った#1 国本の前でコースに復帰する。

SCが展開を大きく左右することにはならず、残り9周でのレース再開後も#37 一貴は#16 山本に対して再びリードを広げていき、最終的には5秒差をつけて優勝を飾った。

2位に敗れた#16 山本が「悔しいですけど、今日の一貴選手にはペース的についていけなかったですね」と述懐するように、練習走行から好仕上がりを見せ続けていた#37 一貴の勝利を阻む要素はこの日、ほとんどなかったといっていい。ポール発進から全周回首位での完勝をおさめた。

#37 一貴は最終盤、オーバーテイクシステムを使って走り、「ファステストラップが出るかな、と思ったんですけど」と笑顔で振り返る。決勝のファステストラップ(FL)が出ていれば、ポール+優勝+FLのハットトリック達成で、全周回首位を合わせてグランドスラムと呼ばれる最上級の勝ち方となるところだった。それはお預けになったとはいえ、完勝に違いはない。

通算9勝目の一貴だが、接戦のカテゴリーだけに、週末をここまで支配的に過ごしての勝利は「あんまりないですよね、これまで。今回も予選は僅差だったりしましたから、決してラクではなかったですけど、たまにはこういう勝ち方もできるんだな、と思いました。新しい経験をしましたね。内容としては100点のレースでした」とも振り返る。昨年は参戦6年目で自身初の未勝利に終わったが、3年ぶり3度目の王座獲得に向け、最高のシーズンインを決めた。

このレース、結果的に1~5位はスタート直後の序列で決まっている。しかもその5人はいずれもチャンピオン経験者。新人や移籍組が多いなかで、戴冠時と同じ安定した体制で戦い続けている王者たちが力を示した開幕戦でもあった。2位は13年王者の#16 山本、3位は昨季王者の#1 国本。そして4位には15年王者の#2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)が入り、5位は11年王者#36 A.ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)。

6位に入ったのは#10 塚越広大(REAL RACING/ホンダ)で、彼がこのレースのFLをマークしている。7位#64 中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING/ホンダ)、8位#41 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)までが入賞。18番グリッド発進だった#18 小林可夢偉(KCMG/トヨタ)は決勝で9ポジションアップの9位まで上がるも、入賞にはあと一歩届かなかった。

期待の大物新人#15 P.ガスリー(TEAM MUGEN/ホンダ)はマシンの状態が思わしくなく、戦略的にもうまく運ばない展開となり、予選より2ポジションダウン、スタート直後の位置からは4ポジションダウンの10位フィニッシュに。バトルシーンも多く演じたが、「今度はトップバトルをしたいね。データをしっかり見て、次のレースに向けて準備したい」と巻き返しを期していた。

次戦の舞台は岡山国際サーキット。昨年9月の岡山大会同様の、土・日それぞれに予選と決勝を実施する方式の2レース制大会となることが決まっており、いつも以上に忙しいレースウイークになるだろうが、そこでも中嶋一貴の絶好調が持続されるのか、それともコース特性とレース方式がガラッと変わったところで新たな局面が展開されるのか。

注目のSF第2戦は5月27~28日に開催される。

《遠藤俊幸》

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