伯備線の普通列車が脱線…車輪止め取り外しを失念

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伯備線の豪渓駅(岡山県総社市)構内で1月24日、普通列車が脱線した。この影響で計18本の列車が運休したほか、計11本の列車も一部の区間で運休。計17本は最大で5時間17分の遅れが出た。

JR西日本の発表によると、事故は11時31分頃に発生。岡山10時40分発の備中高梁行き下り普通列車(3両編成)の運転士が、豪渓駅構内で枕木から煙が出ているのを見つけた。これを受けて運転士は列車を停止させ、列車から降りて消火活動を実施。その後、運転を再開したところ、3両目の一部が脱輪した。

運転士は列車を停止させた際、車輪止めの器具を設置する作業を依頼していた。JR西日本は、車掌が車輪止め器具の取り外しを忘れたため脱輪したものとみている。乗客にけがはなかったという。

伯備線は倉敷~伯耆大山間の138.4kmを結ぶJR線。列車の多くは山陽本線と山陰本線に乗り入れて岡山~米子間を結んでいる。この日は、米子側の一部の区間も大雪の影響で運転を見合わせていた。

《草町義和》

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