【オートモーティブワールド2017】クアルコム、ワイヤレス充電の安全性と効率をアピール

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フォーミュラEノセーフティカーには7.4kWのシステムが搭載されている
  • フォーミュラEノセーフティカーには7.4kWのシステムが搭載されている
  • 出力7.4kWの給電パッド
  • 生体検出システムを示す上画面では、説明する河島エンジニアを検知して左側が赤くなっている。この場合は給電がストップする
  • ダブルDレイアウトを示すモックアップ
  • 車両側の受電パッドを自動で認識するため、ドライバーが操作する必要はない
クアルコムは「オートモーティブワールド2017」内の「国際カーエレクトロニクス技術展」に出展。フォーミュラEでセーフティカーとして活躍するBMW『i8』とともに、EVやPHEVに向けたワイヤレス充電技術の安全性を紹介した。

同社は「HALO」(ヘイロ)という、電磁誘導方式による給電技術を持つ。非接触のパッドを介しておこなわれるワイヤレス充電は高周波の電磁波が発生するため、金属や人体が近づくと発熱し、発火の可能性もある。そこで地上側の送電パッドに搭載する生体検出システムと金属物検知システムを開発しているという。

生体検出は内蔵されたレーダーでおこなう。検出距離は「駐車中の車体の脇を歩くぐらいでは検知しない程度」とクアルコムジャパンの河島清貴スタッフエンジニア。金属物検知では、パッド上に複数の金属物が乗った場合でもそれぞれを検出できるという。「安全性と利便性のバランスに留意している」と河島エンジニア。

またブースでは車両に搭載する受電パッドのモックアップも展示された。特徴は「DD」(ダブルD)と呼ぶ、独自のレイアウトを持つ回路。スマホなどを充電する通常のものではケーブルが円形に巻かれているが、同じ出力であれば「DD」の場合は3~4割の小型化ができるほか、フェライトの使用量も減らせるので軽量化にも貢献するとのこと。

ワイヤレス充電は自動運転技術の普及にともなって駐車時の位置精度が向上すると、いっそう効率が向上すると期待されている。なおクアルコムでは「走行中のワイヤレス給電」にも取り組んでおり、すでにフランスにテストコースを設置して開発をはじめているという。
《古庄 速人》

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