【新聞ウォッチ】日本の競争力、技術革新など低下で8位に後退

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イノトランス(ベルリン、2016年9月)
  • イノトランス(ベルリン、2016年9月)
  • 9月27日にお披露目された i3改良新型 〈撮影 高木啓〉
  • 日産セレナ新型

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年9月28日付

●クリントン氏優勢、米大統領選討論会,非難欧州90分(読売・1面)

●五輪3施設抜本見直し、建設中止含め提案へ(読売・18面)

●エコな電車普及へ出発、ベルリンで見本市(読売・10面)

●日本の競争力8位に後退、技術革新、教育が低評価、世界経済フォーラム(毎日・6面)

●BMW新型EV走行距離390キロに向上(毎日・7面)

●進む自動車+通信、「つながる車」日産・米MSが提携(産経・10面)

●もがく現代自、値引き頼み(日経・9面)

●駐車場シェア急拡大、住商最大手と提携(日経・11面)

●新型「セレナ」2万台受注、日産(日経・13面)

●三菱自の主体性「維持」ゴーン氏、岡山知事に(日経・15面)

ひとくちコメント

「自動運転」や「つながる車」の開発など日々の技術革新がめざましいが、世界経済フォーラムが発表した2016年版の「世界競争力報告」によると、日本の総合順位は138か国・地域のうち、前年6位よりも2つ下げて8位に後退したという。

きょうの日経などが「日本の競争力8位に後退、技術革新、教育が低評価」とのタイトルで取り上げている。評価基準の項目別でも07年から一貫して5位以内に入っていた「技術革新」が8位に下がったほか、投資家保護や企業倫理を含む「制度」でも3つ下げて16位に後退したことが響いた。上には上があるもんだということなのだろう。

総合順位で首位は8年連続でスイス。2位、3位も前年と変わらないシンガポールと米国だった。アジア勢ではインドが16位も上げて大躍進し、39位に浮上した。

世界経済フォーラムは各国の政官財のリーダーが集まる年次総会「ダボス会議」の主催団体として知られるが、競争力の報告は1979年から発表しており、日本は80年代後半から90年代前半にかけて1位だったこともあった。もっとも、評価基準が現在のものになった05年以降では、前年の6位が最高だったという。

《福田俊之》

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