ケーニグセグ・ジャパンは世界25台限定の『アゲーラRS』をベースとした『アゲーラRSR』を発表した。3台のみの生産でそのすべてが日本に導入される。
エンジンはアゲーラRSと同様に5.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンながら、パワーは1115psから1200psへとアップした。
特に力が入れられたのはエアロダイナミクスだ。「フロントではスポイラーの形状が変更され、ダウンフォースが高められた」と説明するのは、ケーニグセグオートモーティブABのCEOクリスチャン・フォー・ケーニグセグ氏だ。
さらに、リアスポイラーは、「RSのようにボディにマウントする形ではなく、ルーフから伸びるタイプの形状に変更されたアクティブウイングだ」と、ケーニグセグ・ジャパンセールスマネージャーの中村仁史氏はいう。
ホイールは中空構造のカーボンファイバーホイールを採用。同じくカーボンファイバー製のライトウエイトシートは1.8kgの重量で、車両重量も1400kgを切る数値になる。
また、このアゲ―ラRSRでは、脱着式のルーフを備え、取り外したルーフは、ボンネットを開けると収納できるようになっている。
ケーニグセグ・ジャパンCEOの藤巻秀平氏によると、「RSをベースとはしているものの、生産までに、新技術や新素材を随時投入するので、実はほとんど新規のクルマといって差し支えない」と話す。
その価格は、2億6000万円(税別)だが、前述のとおり生産スケジュールや新技術、素材等の関係があることや、ほとんどオーダーメイドでの製造であることを踏まえ、「これはあくまでも参考価格だ」と藤巻氏は語った。