【メルセデスベンツ Eクラス 試乗】非の打ち所がないとは、こういうことか…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
メルセデスベンツ E200 アバンギャルドスポーツ
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★をどうつけるかで、悩んでしまった。5つの項目のどれを見ても、削る要素がないからだ。強いて言えば価格なのだろうけれど、その項目はないし。国産コンパクトから見れば高額。ただ、価格が高いとか低いとか、そんな単純な話じゃない。いくら価格を積み上げたって、できないものはできない。掲げられた理念への追求が生んだ完成度。非の打ち所がないというのは、こういうことかと突きつけられる。

9ATのなめらかな加速、エンジンの力強いトルク、じわりと地面に吸い付くようで、それでいて路面をしなやかにこなし、振動を抑えるサスペンション。大柄なボディサイズのくせに、車庫入れなど低速で走らせるときは、ハンドルをちょっときっただけで、くっと向きをかえていく機能付き。これだけで、ボディサイズが急に小さくなった感覚になる。乗っているだけでまさに「贅沢」という言葉に包まれる。それは単に、高級なしつらえや、座り心地のいいシートという意味ではなく、気持ちの贅沢、時間の贅沢をすごせるということだ。

安全機能は、その完成度の高さもさることながら、乗っているドライバーにどう伝え、どう行動させるかまで考えぬかれた仕上がりである。となりにクルマがいるときは、車線変更しちゃだめですよと教えてくれ、ちょっとでもふらりと車線に近づこうものなら、じじじっという音と振動、インパネへの警告表示を出し、それでも反応せずにいるとハンドルをくいっと戻すように修正してくれる。このあたりの反応の仕方が、実に自然でさりげないのだ。

いざというときは、衝突被害軽減ブレーキが働き、ふつうに走っていれば、現在の制限速度がいくつかのか、標識を読み取ってインパネやカーナビに表示する。なんだか、たくさんの優秀な執事にかこまれて走るお嬢様気分だ。何を今まで、肩肘はって生きて(運転して)きたのだろうか。もっとまわりに(クルマに)甘えて、人生を(運転を)楽しめばいい。新型Eクラスの秀逸ぶり、さらに懐の深さは、肩の力がいつのまにか抜けているほど、心地いいのである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。
《岩貞るみこ》

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