イタリアの高級スポーツカーメーカー、フェラーリは6月15日、『FXX K』が、「コンパッソ・ドーロ賞」を受賞した、と発表した。
コンパッソ・ドーロ賞は、デザイン界の羨望の的であり最も誉れ高いアワードの一つ。1954年に制定された同賞は、専門家、デザイナー、評論家、歴史家、業界専門ジャーナリストから成るADI(イタリア工業デザイン協会)常設デザイン監視団による予選を経て選出される。
FXX K は、公道用モデルとして、フェラーリ史上最高の性能を備えた『ラ・フェラーリ』から派生したレーシングカー。フェラーリによると、その美しきスタイルは機能上必然的に生まれたものであり、どのラインをとってみても、性能の向上に貢献しない部分ないという。まさに、デザイナーと空力エンジニアとのコラボレーションによる、性能と美が一体化した作品。
FXX K は、今回受賞した13のデザイン製品のうちの一つ。歴代のコンパッソ・ドーロ賞の受賞製品の中で、自動車製品による受賞はわずか9モデル。そのうちの2つが、フェラーリ。
ADIの審査員団は、「歴史的ブランドの価値を具体的な形に作り上げた素晴らしきチームへの褒賞として、コンパッソ・ドーロ賞をフェラーリとイタリア製品の価値を反映する偉大なる手工業の賜物、FXX K に授ける」とコメントしている。