【MINI クーパー コンバーチブル 試乗】オール・イン・ワンで行ける、かな?…中村孝仁

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MINI コンバーチブル クーパー
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『ミニ・コンバーチブル』が新しくなった。室内は全体的に少し大きくなり、またトランクスペースも拡大。併せて新たな機構を盛り込んで、オープンながらデイリーユースの性能を高めた。これ、ファーストカーとして行けるかもしれない。

試乗はいかにもコンバーチブルに相応しい、海岸沿いを走るコースが設定されたうえ、試乗日は天気ポカポカ、風もなく最高のオープン日和。条件が整うと、クルマもついシチュエーションに合わせて良く感じられてしまう。

旧モデルと比較してショルダールームで3cm、ニールームで4cm拡大し、トランクスペースもオープン時で160リットル、クローズ時で215リットルで、この数字は25%増を意味しているそうだ。とまあ、先ずは広くなって、荷物も積めてというわけで、これはファーストカーとしてデイリーユースに使えそうなクルマに一歩近づいた。

冒頭で新たな機構と書いたが、ソフトトップを閉じた状態で、下ヒンジで開くトランクリッドだけだと開口部が狭い。そこでそれを補う形で上の部分が少し開くイージーローディングシステムというのが新しい機構。上側に少し開いてくれることで、開口部はぐっと広がり、リアシートの分割可倒機能がトランクスペース側についているので、それを使ってリアシートを倒してやると、ゴルフバックも積める広さが確保できる。 ゴルフ好きとしては「うーん、これならこれ一台でオールインワン。これ1台にしちゃおうかな?」という妄想が広がるはずだ。

オープンはもちろん電動。ドライバーズシートの上だけを開けてサンルーフ風に使えるのは先代同様。そしてフルオープンまでは18秒でこなし、今回から30km/h以下なら走行中でも開閉が可能になった。益々、オープンカーを実用車にしたいという思いが膨らむ。

個人的に過去に3台のオープンを所有した経験から話をさせていただくと、4シーターのオープンは、フルオープンでの4人乗りは後席の人に辛い。理由は風の巻き込みが半端ではなく、スピードを上げるとそれこそ、気持ちいいを通り越して苦痛になるからだ。その点ミニのサンルーフ的に使えるオープン機構を活用すれば、4人でもちょっとだけオープンを楽しめる。基本オープンは2シーターのものだが、それではデイリーユースのファーストカーというわけにはいかず、やはり4シーターは必須。ミニはかなりいい線行っているわけだ。

今回乗ったのはクーパーの方。パワフルなクーパーSも用意されているが、オープンの爽快感を堪能するにはスピードはいらない。ミニは現在2種類のプラットフォームが混在し、このうちクラブマンに採用されているのはBMW『2シリーズ』用のプラットフォーム。今回のコンバーチブルはこれではなく、他のミニと同じものである。

で、どれくらい補強されているのか知りたくて調べてもらったら、ハッチバックの1170kgに対し、クーパーコンバーチブルが1320kgだから、単純計算で150kg重く、そのうちのかなりの部分が補強に使われていると思ってよいと思う。実際フルオープンで走っても、俗にラテラルシェイクと呼ばれる、ピラーなどの横揺れはほぼ皆無。剛性感も極めて高く、意図的に段差をスピードを上げて乗り越えてみたり、路面のうねりを避けずに通過してみたりしても、ほとんどクローズドカー並のしっかり感を持っている。

エンジンとトランスミッションに関してはハッチバック系と何ら変わらず、1.5リットル3気筒のツインパワーターボユニットと6速ATの組み合わせ。これでもパフォーマンスは十分。もっと力強い方がいいという向きにはクーパーSを。55万円アップとなるが、ナビが標準装備されるなど、装備内容も変わり、性能だけが良くなっているわけではない。

ACCもオプションで用意されるが、30km/hで切れてしまうから付ける価値なし。お洒落なユニオンジャックを縫い込んだソフトトップも残念ながらオプション。というわけで、あれやこれやと装備するとやはり数十万円の追加出費を覚悟しないとならない。素のお値段は342万円。まあ、このクルマを素で買う人はまずいないと思うが…。

■5つ星評価
パッケージング ★★★
インテリア居住性 ★★★
パワーソース ★★★★
フットワーク ★★★★
おすすめ度 ★★★★

中村孝仁(なかむらたかひと)AJAJ会員
1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、その後ドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来38年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。
《中村 孝仁》

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