メルセデスベンツブランドを擁するドイツの自動車大手、ダイムラー。同社が米当局から、メルセデスベンツ車の排ガスに関する調査を要求されていたことが分かった。
これは4月22日、ダイムラーが明らかにしたもの。同社は、「米国司法省からの要請に基づき、米国向けメルセデスベンツ車の排ガスの認証プロセスについて、社内調査を行う」と発表している。
2016年2月、米国の法律事務所が、メルセデスベンツ車のオーナーの代理人として、メルセデスベンツをニュージャージー州の裁判所に提訴。メルセデスベンツの「ブルーテック」ディーゼル搭載車の排出ガス中のNOX(窒素酸化物)の実際の排出量が、米国EPA(環境保護局)認定値の最大65倍にも達するという主張だった。
この提訴を受けて、米国司法省も調査に乗り出しており、今回のメルセデスベンツ車の排ガスに関する調査要求につながった。
ダイムラーは、「米当局の調査に全面的に協力する」とコメントしている。