現地22日、米アラバマ州のバーバー・モータースポーツパークでインディカー・シリーズ第4戦の走行がスタートし、佐藤琢磨が初日のトップタイムをマークした。僚友のジャック・ホークスワースが2番手。
トップタイムといっても、これは予選ではなく初日フリー走行(2回の総合)でのもの。しかし、前戦のロングビーチで好内容のレースを見せて決勝5位となったあとを受けてのことでもあり、佐藤琢磨(#14 AJ.Foyt Racing/ホンダ)が好調を持続していることは間違いなさそうだ。しかもチームメイトのジャック・ホークスワース(#41 AJ.Foyt Racing/ホンダ)が2番手というのもいい材料である。
琢磨はホークスワースやチームスタッフ、そしてホンダとの作業進行がうまくいっていることを示唆しつつ、「それをここで、こうして競争力というかたちで発揮できたのは嬉しいです」とコメント。ただ、「全体にタイム差が接近しているし、コンディションも変わっていくので、明日以降、何が起きるかは分かりませんけどね」と、もちろん手綱を緩めることはない。
初日の琢磨のタイムは1分07秒2157。ホークスワースが1分07秒2197で続き、3番手のジェームズ・ヒンチクリフ(#5 Schmidt Peterson Motorsports/ホンダ)は1分07秒2455、4番手でシボレー勢トップのセバスチャン・ブルデー(#11 KVSH Racing/シボレー)が1分07秒3399。出走21台中、18台が1分07秒台をマークしており、全長約2.3マイル(約3.7km)のロードコースでの戦いは、確かに琢磨の言う通り、僅差のオープニングとなっている。
とはいえ、「初日の2セッションで我々が競争力を発揮できたことは間違いないです」(琢磨)。そしてフリー走行ではあっても、ホンダ勢がトップ3独占という状況は琢磨にとっていい兆候のはずだ。このまま23~24日の予選~決勝でも先頭を争う活躍を見せてほしいところである。