気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2016年4月20日付
●熊本地震車中泊の51歳死亡、エコノミークラス症候群相次ぐ、新幹線きょう一部再開(読売・1面)
●トヨタ一部工場を停止、地震で部品調達できず(読売・9面)
●TPP今国会は断念、継続審議に自民、民進に伝達(朝日・1面)
●鈴木会長処遇持ち越し、セブン&アイ井阪新体制決まる(朝日・8面)
●子会社被災のアイシン精機、代替生産を本格化(朝日・8面)
●九州道復旧に時間、二つの橋数十か所損傷(毎日・1面)
●米ヤフー買収合戦、ベライゾンなど応札(毎日・7面)
●東芝・室町社長退任、後任に成毛副社長有力(産経・1面)
●日産、12区市村に電気自動車無償貸与(産経・23面)
●中国BYD、エコカー傾斜、補助金頼み危うさも(日経・9面)
●屋外広告、車種別に、電通やインテル、AI使い実験(日経・13面)
●ガソリン、上昇鈍く、スタンドの競争激化で(日経・18面)
ひとくちコメント
広告代理店最大手の電通が、ITベンチャーなどと共同で人工知能(AI)を使った風変りな屋外広告の実証実験を始めるという。
何が風変りなのかをきょうの日経が報じているが、それによると、インテルの協力を得て、道路の近くに設置したビデオカメラの画像からAIの機能を活用して通行している自動車の車種を判別。屋外に設置してある広告をその車種に最適なものに即時に切り替えるそうだ。
車種の情報をもとにして、乗り換えを促す他社メーカーの自動車広告、その車種の自動車保険や買い取りの広告、大型商用車向けにドリンク剤の広告を約1秒間で表示するという。
電通では6月から東京都内の3か所の道路で実験を開始する予定という。たしかに、首都高などを走行していると、沿道のビルの屋上に設置している大きな広告看板が目に入る。それを「最適な商品」の広告に即時に切り替えるという試みのようだが、例えば渋滞時は多種多様の車両が車間距離を狭めて混在する。
そのなかでも特定の車種を割り出して最適な広告を表示するのかどうかなど、実験段階とはいえ、多くの疑問も浮かんでくる。