伝統のロングビーチ市街地戦、ここは琢磨が2013年にインディカー初優勝を飾った地でもある。その琢磨(#14 AJ.Foyt Racing)は予選でホンダ勢2番手につけるも全体8位で、上位1~6位がシボレー勢。予選からエンジン対決の構図はシボレー優位だった。ポールポジションは2戦連続でエリオ・カストロネベス(#3 Team Penske)が獲得。
そこにホンダ勢で一矢報いたのが琢磨だった。序盤8番手、中盤7番手と着実な走りを見せた琢磨は、50周過ぎの2回目のピットストップ攻防でウィル・パワー(#12 Team Penske/シボレー)に先行して6番手へと浮上。さらに残り10周が迫る段階でトニー・カナーン(#10 Chip Ganassi Racing/シボレー)をコース上で鮮やかにパス、5番手に上がる。
最終盤、4番手のファン・パブロ・モントーヤ(#2 Team Penske/シボレー)にも迫っていった琢磨だが、オーバーテイクには至らず5位でフィニッシュ。3位との差もわずかで、表彰台にあと少しという残念な結果でもあったが、様々な面からレースの状況を考えた場合、この5位は実に内容のある好走、価値の高い5位だった。