ドイツの自動車大手、ダイムラーは4月4日、9速ATの生産をルーマニアで開始した、と発表した。
ダイムラーの9速ATは、「9Gトロニック」と呼ばれ、メルセデスベンツブランド車を中心に搭載。今後、車種ラインナップの拡大により、9速ATの需要増が見込まれることから、ルーマニアでも生産を開始した。
9Gトロニックはまず、先代『Eクラス』に搭載。その後、『GLEクーペ』にも採用された。新型『Eクラスセダン』では、市場によっては9Gトロニックが標準装備されている。
ダイムラーは、ルーマニア工場の拡張に、3億ユーロ以上を投資。およそ1000名の新規雇用が創出される見通しだ。
ダイムラーのメルセデスベンツ乗用車生産・サプライチェーン管理担当、マルクス・シェーファー取締役は、「トランスミッションの生産拡大により、ATの需要の伸びに、より柔軟かつ効率的に対応できる」とコメントしている。