トヨタ自動車は2月3日、米国の若者向けブランド、「サイオン」を廃止すると発表した。
サイオンブランドは、2003年に米国に設立。販売のピークは2006年で、年間17万3034台を売り上げた。以後、販売は減少傾向。2015年は、5万6167台にとどまっていた。
サイオンブランドの顧客の平均年齢は、36歳。トヨタによると、米国の自動車ブランドの顧客の年齢層としては、最も若いブランドであり続けてきたという。ブランド立ち上げから13年間の累計販売台数は、109万2675台と、100万台を突破。全体の70%の顧客が、トヨタ車は初めてで、全体の50%の顧客が35歳以下など、若い顧客へのアピールに一定の効果があったと、トヨタは分析する。
現行のサイオンラインナップは、2016年8月に導入する2017年モデルから、順次トヨタブランド車に変更。既存のサイオン車の顧客については、トヨタの販売店でサービスなどが受けられるよう、対応していく。
北米トヨタのジム・レンツCEOは、「これはサイオンにとって、後退ではない。トヨタにとって、前進だ」と述べている。