日産自動車は1月28日、『キャラバン』などの過給機負圧ホースおよびエンジン制御コンピュータに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは日産『キャラバン』といすゞ『コモ』2車種のディーゼルターボエンジン車で、2007年8月7日から2012年6月5日に製造された2万9760台。
過給機の負圧ホースの耐久性が不足しているため、エンジンからの被熱により当該ホースに亀裂が発生するおそれがある。また、DPF(ディーゼル粒子状物質除去装置)のPM除去制御プログラムが不適切なため、PMが過度に多量に堆積した場合であってもDPFの再生を行うことがある。そのため、そのまま使用を続けると、負圧ホースの亀裂による負圧低下のために発生する異常燃焼によりPMが過度に堆積され、そのDPFの再生時にDPFが過度に高温となって破損し、最悪の場合、アンダーカバーが焼損するおそれがある。
改善措置として、全車両、当該負圧ホースを対策品と交換するとともに、エンジン制御コンピュータを対策プログラムに修正する。また、DPFのPM堆積量を点検し、堆積量が多い場合には再生処理を行う。
不具合は3件発生、部分焼損事故が3件起きている。市場からの情報により発見した。