【新聞ウォッチ】軽井沢町のスキーバス転落事故、浮かび上った原因とは?

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年1月18日付

●イラン制裁解除、米欧・国連、核合意履行確認、原油輸出可能に(読売・1面)

●記憶未来へつなぐ、阪神大震災21年(読売・1面)

●スキーバス事故、転落前急ハンドルか(読売・39面)

●下町ボブスレー ジャマイカへ(毎日・31面)

●昨年、訪日外国人1970万人超(産経・2面)

●「迎撃ドローン」警視庁が初公開(産経・27面)

●デンソー、全工場にIOT、20年までに生産変動に即対応(日経・9面)

●燃料電池型、英社と研究、ホンダ、家庭向け発電機で(日経・9面)

●都内など大雪の恐れ、気象庁、交通の乱れに注意(日経・43面)

ひとくちコメント

長野県軽井沢町で大学生ら14人の命が奪われたスキーツアーバス事故。犠牲になった前途洋々の学生たちのさまざまな未来の夢を知れば知るほどにやりきれない気持ちになる。

きょうの各紙も「奪われた14人の夢」とともに、「なぜ、事故が起きたのか」などと、バス事故の原因を解明する記事を大きく報じている。

このうち、読売は「転落前急ハンドルか」と指摘。「県警は事故原因が運転手の体調に起因するのではなく、バスが最初に道路左側のガードレールに接触した後、運転手が急ハンドルを切ったことが原因だったとの見方を強めている」と取り上げた。

朝日は社会面で「バスは本来通る予定のない一般道の峠道を走り、崖のガードレールを突き破った」ことを重視。「経路変更高速代意識か」「運転手、大型車に不慣れ?」「シートベルト多くは未着用」と大きく3つの原因を追及している。

また、日経などは「バスの運行会社や旅行会社が、安全確保のため法律で定められた運賃基準を正確に把握していなかった」ことを指摘。基準を下回る運賃での契約について運行会社は「違法性はないと考えていた」と説明したという。さらに、「ほかのツアーでも基準を下回る運賃で請け負っていた疑いがあり、安全管理が徹底されていない実態が浮き彫りになった」と報じた。

東京は「バス運行会社による運転手の健康管理の甘さが明るみに出た」ことを強調。「夜行日帰り」という強行日程を担当するドライバーの本音を長野県の北志賀高原のスキー場と新宿駅西口周辺で直撃取材。

運転手からは「明日は我が身」と、事故を聞いて冷や汗が流れたという。産経も「運転手不足 進む高齢化」とのタイトルで「かなりひどい」と悪化する労働環境を取り上げた。

《福田俊之》

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