大阪市交通局、地下鉄御堂筋線に「新幹線グリーン車」…来秋導入へ

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御堂筋線の新しい電車で採用される座席のイメージ。「新幹線グリーン車と同等のシート」という。
  • 御堂筋線の新しい電車で採用される座席のイメージ。「新幹線グリーン車と同等のシート」という。
  • 車内は白を基調にしたデザインでまとめられる。
  • 車内照明は調光・調色式LEDによる間接照明を採用する。
  • 車内案内表示器は2画面を並べた大型タイプを採用する。
  • 新開発の鉄道車両用プラズマクラスター(左)と足元照明(右、既存車両を使った点灯試験)も導入する。
大阪市交通局は12月14日、地下鉄御堂筋線に導入する新しい車両に、座り心地の向上や車内デザインの変更などの改良を加えると発表した。2016年秋頃に導入する。

交通局の発表によると、御堂筋線で運用している30000系電車の増備車両に、さまざまな改良を加える。車内デザインは「都会的なイメージの中に、未来に向けて新たな風」をコンセプトにして一新。全体的に白色系の明るい配色にする。

ドアはブロック調のデザインに。座席の端に設ける仕切りや車両間のドアは、流線型のデザインを採用する。床にはイチョウのデザインを採り入れて「御堂筋のイチョウ並木」を表現する。

座席は「新幹線グリーン車と同等のシート」を国内で初めて開発したとしており、10分から30分程度の着席で快適性が維持できる形状を採用。クッション性を向上した低反発素材を導入するほか、1席ごとに座席を分割したバケットタイプにし、隣の席からの揺れを抑える。

座面や背ずりのデザインも変更し、背ずりを明るくすることで車内のイメージを明るくするという。このほか、「暗い箇所(=影)を無くすことが安心感につながるという知見に基づいた取組み」として、通勤車両では初めて足元照明を採用する。

女性専用車は、交通局の女性職員へのアンケートや利用者の意見をもとにデザイン。専用車であることを分かりやすくするため、他の車両とは異なる色を用いる。荷物棚の高さを他の車両より100mm低くするほか、つり手の配置や高さを見直す。握り棒も設置する。

車内の照明は、調光・調色式LEDを使った間接照明を採用。約24時間周期で変動する生物の生理現象(サーカディアンリズム)にあわせ、午前は電球色~白色~昼白色、午後は昼白色~サクラ色(しだれ桜)~サクラ色(ソメイヨシノ)~電球色による色の調整を行う。交通局によると、サクラ色を車内照明に使うのは国内で初めて。ソメイヨシノは「癒し・目にやさしい(光によるストレス感が少ない)・集中しやすいなどの効果」があるとされる。

車内案内表示器は2画面を並べた大型タイプを採用。二つの画面を一体的に使用して行先や次の駅などを案内するほか、動画広告や天気予報などの情報も表示できるようにした。また、空気浄化装置としてシャープ製のプラズマクラスターを本格的に採用。御堂筋線で試験的に採用したときのデータを基本に、鉄道車両用として新たに開発したものを搭載する。試験時には、春や夏などに使用する客室送風機の風を利用したが、新開発のプラズマクラスターは内部にファンを搭載した「オールシーズンタイプ」になる。

30000系は2009年3月、大阪市地下鉄の谷町線に導入された電車。2011年12月には御堂筋線にも導入されている。今回発表された改良を加えた御堂筋線用の車両は、2016年秋頃に導入される予定だ。
《草町義和》

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