4代目になったトヨタ『プリウス』のボディカラーに、新たに開発した3色が導入された。
今回導入された新色は、エモーショナルレッド、サーモテクトライムグリーン、スティールブロンドの3色だ。トヨタ自動車デザイン本部デザイン開発部カラーデザイン室の居垣富実子さんによると、スティールブロンドは、「ライムグリーンとレッドが多く紙面等に出るカラーに対し、少し控えめだがベーシックな色ながらも、色相で先進性と優しさ、温かみを表現している」とコメント。
そして、個人的に思い入れのあるカラーは、「エモーショナルレッド」だと居垣さん。その理由は、「クリアさを表現するために試行錯誤したからだ」という。このカラーは、層を重ねることで、にごりのない色鮮やかさと、 深みのある存在感の強いカラーだ。居垣さんは、「(カラー)デザインのみならず技術的な要素を兼ね合わせることで、プリウスとしての先進性を表現したので、そのバランスで苦労した」と述べる。
4代目プリウスは、インテリアカラーにもこだわりがある。「クールグレー」という室内色は、トヨタの中ではかなり明るい色相の設定だ。その理由は、「明るくクリアな色がユーザーから求められているので、ハイコントラストでクリアな内装色を設定した」と説明。3代目のインテリアカラーもユーザーからは好評ではあったが、新型のエクステリアとちぐはぐにならないよう、「先進性と新技術の融合をカラーで表現した結果だ」とした。