【新聞ウォッチ】「今年の社長」に選ばれた豊田章男氏と「赤いパンツ」

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トヨタ自動車の豊田章男社長(資料画像)
  • トヨタ自動車の豊田章男社長(資料画像)
  • トヨタ プリウス プロトタイプ

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年12月9日付

●景気回復勢い鈍く、GDP年1.0%増消費は下方修正(読売・1面)

●新幹線海外売り込み強化、政府、インド採用見通し弾みに(読売・2面)

●リニア最難関挑戦へ、南アルプストンネル、18日起工式(読売・10面)

●車とスマホ連携強化、GMアップルOS搭載カーナビと競争激化へ(読売・10面)

●過労自殺ワタミ謝罪、1.3億円超和解,渡辺氏責任認める(朝日 ・1面)

●「今年の社長」豊田章男氏、産能大調査、3年連続販売世界一を評価(毎日・7面)

●最悪の「赤色警告」車規制や工場停止、北京大気汚染「手遅れ」(産経・1面)

●原油安止まらず、NY市場、一時36ドル台、新興国減速追い打ち(日経・1面)

●シャープ液晶分社、革新機構、出資へ調整(日経・1面)

●ブリヂストン、対抗策検討、取得価格上げ、選択肢(日経・11面)

●ホンダ、過去最高2800億円、リコールなど品質関連費用、タカタ問題、業績にも影響(日経・11面)

ひとくちコメント

2015年の最も優れた経営者にトヨタ自動車の豊田章男社長が初めて選ばれたそうだ。産業能率大学が企業経営者を対象に毎年行っている「社長が選ぶ 今年の社長 」調査の結果を発表したもので、きょうの毎日、産経、東京などが取り上げている。

それによると、調査は11月、従業員10人以上の企業経営者582人にインターネットを通じて実施。15年中に社長、会長、最高経営責任者(CEO)などを務めた経営トップの中から1人を選出、今回は464の有効回答を得たという。

その結果、豊田章男氏は201票を獲得。前年の2位から初めて首位に浮上した。2位は昨年まで2年連続首位だったソフトバンクの孫正義社長で91票。また、3位は国産ジェット旅客機「MRJ」の初飛行を成功させた三菱航空機の森本浩通社長で初のトップ10入りとなったそうだ。

1位となった豊田社長については「14年まで3年連続で自動車販売台数世界一を達成した実績などが評価された」という。もっとも、豊田氏自身は「台数は積み上げた努力の結果」と異論を唱えそうだ。

それはともかく、この1年を振り返ると、外国人・女性役員の抜てき人事では勇み足の面もみられたが、過去最高益の本業ばかりではなく、2020年東京五輪の推進役など「財界の顔」としても活動の場を広げている。

16年の干支である「さる年」の豊田社長も年が明けると60歳の還暦を迎える。人生の大きな節目でもあるが「赤いパンツをはいてこれからも挑戦を続けます」と笑いながら抱負を語る。本日発売の新型『プリウス』のメインカラーが「赤色」なのは偶然の一致なのだろうか?

《福田俊之》

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