シトロエンは、昨年10月より日本国内で 7シーターの『グランドC4ピカソ』、5シーターの『C4ピカソ』をラインアップ。デザインや仕様を差別化し、幅広いニーズに対応している。
「テクノスペース(TECHNOSPACE)」をコンセプトに、パノラミックフロントウィンドウを採用し、開放感ある室内空間を実現。日本ではファミリー向けモデルとして打ち出されている。
今回改めて、デザイン・ディレクターのアレクサンドル・マルヴァール氏に、そのコンセプトや今後について聞いた。
-----:C4ピカソの開発コンセプトと今後の展望について教えてください。
アレクサンドル・マルヴァール氏:先代のC4ピカソ、それに『グランドC4ピカソ』はヨーロッパ市場でも幅広い層に受け入れてもらえ、ベストセラーとなりました。MPVのセグメントリーダーになるという成功を収めています。
ですから新しいC4ピカソも、その哲学をさらに磨き上げるという方向で開発を進めています。旧モデルで満足していたユーザーすらも買い替えたくなるもの、というのが新型の開発コンセプトでした。
旧モデルでも新型でも、さまざまなタイプの方にご愛用いただいています。ユーザーのライフスタイルもいろいろですが、やはりファミリーカーとして使う方が比較的多いようですね。
わたしたちは全てのプロジェクトで、誰もがすぐに「シトロエンだ」とわかるデザインを目指しています。そしてシャープなLEDのデイライトが、現在のシトロエンのシグネチャーなのです。ですからこれをMPVというキャラクターに合わせて表現しています。
とにかくファンタスティックなモデルです。わたしたちはすべてのクルマにシンプルさと実用性を備えたいと考えていますが、C4ピカソは快適でモダンで、パフォーマンスにすぐれ、シトロエンのなかでも人気の高い車種ですよ。そしてこれからも、MPV市場をリードしつづけたいと思っています。