【東京モーターショー15】商用車に求められる環境対応と安全技術…日野は今後も追求の姿勢を表明

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日野自動車の市橋保彦社長。
  • 日野自動車の市橋保彦社長。
  • バリアフリーの概念も採り入れた燃料電池バス。
  • 車内はこれまでの路線バスよりもスッキリとした印象。
  • 様々な安全装置を採用した車両をラインナップしていく。将来的には緊急の自動運転や停止までフォローしたいとする。
  • ハイブリッド技術は大型トラック「プロフィア」にも。バッテリーで冷蔵装置も動かせるという。
  • 普通トラックの「デュトロ」には衝突や追突時の被害軽減を図るアイテムを装備している。
  • 運転席上部には単眼カメラを。
  • 下部にはミリ波レーダーを装備。

日野自動車の市橋保彦社長は東京モーターショーのプレスカンファレンスにおいて、「商用車に求められるのは環境技術と安全技術」と強調した。「環境負荷が大きく、事故を起こすと大きな被害になりやすいトラックやバスこそ、技術を追求することが必要になる」とする。

安全技術については以前から開発を進め、すでに市販車にも採用が進んでいる。ブース内の展示車のうち、大型観光バス『セレガ』にはミリ波レーダーが、普通トラックの『デュトロ ハイブリッド』にはミリ波レーダーと単眼カメラが装備され、追突被害軽減を図っている。

環境対応という面では、床面をフラットにするなどバリアフリーの概念も採用した燃料電池バスや、搭載バッテリーで冷蔵機器を動作させることのできるハイブリッドタイプの大型トラックを展示している。積荷によって車重が増す大型トラックにハイブリッドを採用するのは難しいとされてきたが、実現のめどが立ったようだ。

同社は商用車に必須とされる条件として「QDR」、クオリティ(Quality)、耐久性(Durability)、信頼性(Reliability)の三本柱を掲げているが、今後も顧客のためにこれらを推進させていく姿勢をみせる。

《石田真一》

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