10月28日、VW乗用車部門トップのヘルベルト・ディース氏が東京モーターショーで記者会見し、ディーゼル車の排ガス不正問題について陳謝した。
プレスブリーフィングのあいさつ冒頭で「CEOになって日本に初めて訪れ、特に考えを伝えたい」とした上で、「VWは過ちを犯した。ご迷惑とご心配をおかけしたことを深くお詫びする」と謝罪した。
続けて「全容解明と再発防止に努め、顧客からの信頼を回復したい」と話した。同社幹部が日本の公の場で謝罪したのは今回が初めて。
VWグループジャパンのスヴェン・シュタイン社長も「何が起きたのかすべてを明らかにする」と話し、「自動車産業の変革も積極的に進める」と述べた。また、日本市場に投入するディーゼル車を出展する予定だったが、不正発覚を受けて取りやめに。「(日本市場への)導入は行うが、見直す」と語り、来年初めを想定していた発売時期を延期する考えを示した。