日産自動車は9月28日、『セレナ』が2015年度自動車アセスメント(JNCAP)の予防安全性能評価で、最高評価となる「先進安全車プラス(ASV+)」を獲得したと発表した。
JNCAP予防安全性能評価は、国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)による、衝突が避けられない場合に自動でブレーキをかける技術などの先進安全技術を搭載した自動車の安全性能評価。2014年度より開始され、2015年度からはバックビューモニター(後方視界情報提供装置)の評価も行われるようになった。
セレナに搭載されているエマージェンシーブレーキは、フロントカメラで前方の車両や歩行者を検知し、衝突の可能性が高まるとメーター内の警告灯やブザーによりドライバーに回避操作を促す。万一、ドライバーが安全に減速できなかった場合には、自動的に緊急ブレーキを作動させて衝突を回避、または衝突時の被害や傷害を軽減する。
またセレナは、LDW(車線逸脱警報)やアラウンドビューモニターも装備。LDWは、フロントカメラによりレーンマーカーを検知し、意図せずに走行車線から逸脱しそうな場合、メーター内の警告灯とブザーで注意を喚起し、クルマを車線内走行に戻す操作を促す。アラウンドビューモニターは、クルマを上空から見下ろしているかのような映像により、直感的に周囲の状況を把握、スムーズな駐車と安全確認をサポートする。
2015年度JNCAPの予防安全性能評価では、それらの先進安全技術の優れた性能が認められ、最高評価となる「先進安全車プラス(ASV+)」獲得に寄与した。日産車におけるASV+の獲得は、2014年度評価における『スカイライン』『エクストレイル』『ノート』に続き4車種目となる。