JR西日本は10月1日、特急『くろしお』で運用されている381系特急形電車の引退を記念し、「さよなら381系くろしお号記念入場券」を紀勢本線(きのくに線)などの各駅で発売する。
B5サイズの台紙(B5サイズ)と、天王寺・和歌山・御坊・紀伊田辺・白浜・串本・紀伊勝浦・新宮8駅の硬券入場券をセットにしたもの。発売額は1セット1080円になる。
発売数は合計3000セット。天王寺・和歌山両駅で各500セット、紀伊田辺・新宮両駅で各300セット、和泉砂川・海南・御坊・白浜・串本・紀伊勝浦各駅で各200セット、箕島・湯浅両駅で各100セット発売される。発売期間は11月30日までだが、売切れ次第販売を終了する。
381系は1973年にデビューした国鉄の特急形電車。カーブの通過時にコロ軸を使って車体を傾けて速度を向上させる「振子式」を採用している。1978年にはきのくに線の電化に伴い、大阪方面と南紀方面を結ぶ『くろしお』に導入された。
今年3月には、北陸特急『しらさぎ』の683系2000番台電車が北陸新幹線の開業に伴い余剰となったことから、これを289系電車に改称した上で『くろしお』に投入することになり、老朽化した381系を置き換えることになった。381系による『くろしお』の運行は、10月30日限りで終了する予定だ。
このほか、北近畿地区の特急で運用されている381系も、289系に置き換えられる予定。381系の運用列車は、岡山~出雲市間の特急『やくも』だけになる。