日産自動車の『NV200タクシー』の商品企画を担当したLCV事業部グローバルコンバージョングループの吉井誠主担は「日産は、これからのタクシーのスタンダードはワゴンタクシーにシフトすると考えている」と述べた。
吉井主担は9月14日、羽田空港国際ターミナルのタクシー乗り場で行われたユニバーサルデザイン(UD)タクシー・ワゴンタクシー専用レーン運用開始・発車式であいさつし、「これまでタクシーといえばセダンが当たり前だったが、昨今のタクシーの利用者や、タクシーに対するニーズの多様化で、セダンではお客様の要望のすべてに応えきれていないシーンが増えてきている」と指摘。
具体的には「例えばセダンタクシーでは大型スーツケースが2つしか積むことができないが、ワゴンタクシーなら4人で乗車しても、すべて人の荷物を一度に運ぶことできる」と説明。
その上で「日産は、これからのタクシーのスタンダードはワゴンタクシーにシフトすると考えている。このため現在、世界の主要都市に対しワゴン型のNV200タクシーを供給しており、ニューヨーク、バルセロナ、アムステルダムではすでにNV200タクシーが走り始めている。そして日本でも6月からNV200タクシーの販売を開始している」と述べた。
さらに「2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催で羽田空港を利用する方々の数がますます増えていくと思うが、その際にNV200タクシーがそれぞれのお客様に対し、大変頼もしく、快適な交通手段になることを確信している」と強調した。